2017年05月17日

胡隠君を尋ぬ(高啓:閑適詩)

早上好
今朝は曇り空
灰色の空が白みを増そうと
して机上に手の影を映じる。


ところで、
 

添付の写真は「春暁」に並
ぶ高啓の有名な閑適詩「尋
胡隠君」の詩情を絵にして
みようと適当な写真に詩を
貼り付けてみたもの。いず
れも満足な出来栄えには遠
く至らない。センスの問題
ですね。。m(>o<)m



寻胡隐者(公启)

渡水复渡水
看花还看花。
春风江上路
不觉到君家。

 
 
水を渡り 復た水を渡る
花を看 還た花を看る
春風 江上の路
覚えず 君が家に到る
   

尋胡隠者_高啓_7.jpg 



高啓は幼少より神童とうた
われた明代の最高の詩人と
される。元史の編纂に従事
し戸部右侍郎に任じられた
が固辞して郷里の蘇州郊外
の青邱に戻り在野の詩人と
して活躍した。しかし友人
で蘇州知事でもあった魏観
の謀叛の罪に連座して腰斬
の刑に処せられた。齢39。
  
明の詩人では最も才能に恵
まれこの世のあらゆる対象
を約2000首の詩に表した。
詩の意味は平明、表現は淡
泊であるが夭折のため独自
の風格を示していないとも
評される。
  
「胡隠君を尋ぬ」は友人の
隠者・胡を訪ねた時の挨拶
の詩である。美しい自然の
中に居を構える友人のセン
スを暗にほめている。(`m^)
…(閑話)



■関連情報
 ▼花から中国と日本の文化を見る(王 鉄橋)

  
  
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2017年05月05日

どうしたホンダF1頑張れホンダ

 3月26日(日曜)オーストラリア・メルボルンのアルバートパークで行われた2017 f1グランプリ開幕戦。贔屓のマクラーレン・ホンダはアロンソがリタイヤ、バンドーンが最下位。シーズンを占う開幕戦は無残な夢潰しの期待はずれ。

F1_1965_Honda.jpg それにしても往年のf1レジェンド・マクラーレン・ホンダの苦悩は深い。栄光再びとホンダがエンジンを提供する形でf1に復帰したのが2015年。しかし以降2年間勝利がない。レースの度に無様な言い訳を重ねて3年目。2017年度は大幅なテクニカル・レギュレーションの変更によって昨年までのメルセデス一強勢力図を書き換え得る余地があった。

 ファンはホンダが投入する新型エンジンに2年間の鬱屈からの脱却を期待した。”技術のホンダ・レースのホンダ”を信じ、”ホンダ・パワー・オブ・ドリームス再び”を夢見たのだ。しかし、強いチームは強く、弱いチームは弱い。フェラーリがメルセデスに肉薄してきた以外に大きな変化がなかった中でマクラーレン・ホンダは逆に最下位に落ち込んだ。少しデータ的に言うなら、直線でのトップとのスピード差は27Km/H。周回で3秒近い遅れ。これがホンダ新エンジンの実力なのだ。
 
IMG_6240.jpg 我慢を重ねる元世界チャンピオンのチームドライバー・アロンソが「チームに足りないのはホンダエンジンのパワーだけだ」と言明するのも無理がない。今やホンダは英国やスペインだけでなく世界でその技術力が疑問視されている。そのことに気づいていないのがホンダ自身かもしれない。一貫性のないf1参戦、現場責任者の空疎な説明、無残な結果に逃げ出すように交代した前ホンダf1総責任者のみっともないブログ記事。昔話を自慢するのもいいが現下の問題認識と責任感が全く感じられない。夜逃げ同然の敗軍の将の行動に大企業ホンダのタガのゆるみが見えるのではないだろうか。出たり入ったり一貫性の無いf1参戦を繰り返している間に常時参戦組(例えばメルセデス・ベンツやフェラーリ等)に遥か後塵を拝しているだけでなく、創業者のDNA(本田宗一郎:レースのホンダ)まで途切れかけているのではないだろうか。そんなことを思わせる体たらくなのだ。


 ホンダのf1挑戦は今回が四回目。一、二回目はワールド・チャンピオンに。しかし、三回目は一度も勝利がないまま撤退。4回目は今年で3年目だが結果が出ない。不甲斐なさを世界に披瀝し続けている。素人の私には感覚的なことしか言えないし見当違いも多いかも知れない。こんなこと書いている間もf1現場や桜の若い技術者は渾身の挑戦を続けていることだろう。実際、YouTubeの「ホンダのF1最速への挑戦」(参照:関連情報)を見ればそのことが分かる。答えが出てこないのが不思議なくらいだ。

IMG_6399.jpg しかし、私が問題だと感じるのはホンダ責任者のコメントだ。2年間同じことを聞いてきた。3年目も同じことを言い始めている。要するに満足な結果が出てないにも拘らずその場その場を言いつくろう風である。責任者の言葉として全く無責任と言わざるを得ない。無責任でなければ無能につきる。本当にところてんのような言い訳を3年も繰り返している。期待を裏切り続ける中で毎回説明を求められる方も大変だろうが、ファンに対しても、自社の開発者に対しても、もっと真摯に意味のある説明をして欲しいものだ。

 このホンダの惨状にさすがの日本のファンも我慢の限界に達しているようだ。ネット上の苦情を少し紹介しよう。

「ホンダの不甲斐なさに腹が立つ」
「こんな流れじゃ情けな過ぎて技術大国日本の国民として恥ずかしい」
「ホンダさんもう辞めてくれ!ドライバーが可哀想で見てられん」
「今のホンダは世界中に恥をさらしているだけ」
「2年耐えてきたアロンソにこの仕打ちは本当に見てられない。世界最高レベルのドライバーだぞ。日本の恥を晒す以上の仕打ちだ」
「アロンソを開放してやれ!!」
「アロンソの無駄遣い。日本人として申し訳なくなる」
「HONDAよ、過去の栄光にこれ以上泥を塗るな!」
「パワーもない上に信頼性もないなんて、あまりにひどい。今までなにやってたの?というレベル」
「今のホンダに技術者はいるのか???」
「ホンダエンジンのこんな姿は見たくない・・・・・」
等々...

これがネット上で語られているホンダの現状なのだ。
どうしたホンダF1。
奮起を期待したい。



▪️頑張れホンダ!(ホンダF1の苦悩は日本の技術力衰退の表徴か?)

 ところで、このホンダのf1問題はひょっとして日本の技術力の衰退問題に相通じるのではないだろうか。今、一昔前では信じられないような日本を代表する企業に技術問題が顕在化している。思いつくままにリストアップするだけでも以下のような事例が浮かび上がる。ホンダのf1問題もその一環であるような気がする。

東芝  :PC事業、原子力事業、内部統制
重工3社:造船事業や海外橋梁工事における工事トラブル
三菱重工:大型客船のトラブルによる遅納損害、国産航空機MRJの納入遅れ
シャープ:液晶事業
三菱自工:燃費偽証
ホンダ :F1エンジン開発(すでに3年目)

 一件一件を細かく技術的にコメントなどできないが、時間軸に沿って積み上げていくと、大手企業の技術力に問題が生じ始めていることが予感されるのである。日本の産業が国際競争力を持ち、「技術力」を評価されている最大の要因は、企業が独自で研究開発を進めていることにあり、市場のニーズ をくみ取った技術開発を進めてきたことにある。その代表的な企業に問題が出始めていることが最大の問題である。技術立国日本の技術という屋台骨が腐り始めているのではないだろうか。

 製造工場の海外移転に伴い「製造現場力の弱体化」が言われて久しい。団塊世代の一斉退職を前に2000年問題も懸念された。昨今、中国・インドのIT技術者のレベルは質・量で日本をしのぐと言われ始めている。ITは製品システム化のコア部分である。製造技術もシステムも空洞化による競争力の低下が懸念される。

 一方でこれらの問題は一つ先で競争力を確保するためのリスクフルなチャレンジであるのかもしれない。例えば、自動車は3万部品で成立するが、MRJが挑戦する国産ジェットは100万部品とされる。しかも主要部品の6割はアメリカなどの海外製品で占められると言う。従来の部品メーカーを脱して全体設計を行い設計製造全体をコントロールする航空機製造メーカーへの脱皮の苦悩かもしれない。また、そうであって欲しい。いわんやホンダにおいてもである。


 天然資源を持たない日本にとって、「科学技術立国」は国是といってよいだろう。「科学技術立国」を画餅にしないために、企業独自の技術開発を生かしながら、国策として官民一致団結して基本戦略の再構築と実効的な長期具体施策に力を注いでほしい。くだらぬ揚げ足取り合いワイドショー的マスコミ一体型政治とSMSなどを通じた実に汚い愚かな論説の拡散に明け暮れている時ではないように思うのだが。(閑話)




■関連情報
 ▼本田F1への取り組み(公式サイト)
  ▼本田F1の歴史(レースは走る実験室)
  ▼レースに挑む理由(進化のために戦い続ける)
  ▼The Honda Rab explain(最先端F1技術解説)
  ▼Power units explain(技術力を推進力に変える)
 ▼F1最速への挑戦(YouTube)
  ▼第1回:F1最速への挑戦
  ▼第3回:ホンダは復活できるのか
 ▼HONDA(The Power of Dream) (公式サイト)
 ▼Formula 1(Rules & Regulations) (公式サイト)
 ▼2017年もホンダF1エンジンは失敗作。なぜ繰り返すのか? (車知楽)
 ▼忙中閑話(My Blog)
  ▼さらば、ホンダF1 (2009/5/9)
  ▼どうした、ホンダF1 (2017/3/11)



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2017年04月23日

春眠暁を覚えず(春暁)

早上好。
今朝はなんとも爽やかなことか。
昨日の雨があがりこれまさに春。
遅めの起床の言い訳に孟浩然の
春暁を重ねてうそぶくも又よし。
凡人春暁をしてぐうたらを嘯く。
  

春晓(孟浩然) 
 
春 眠 不 觉 晓,
处 处 闻 啼 鸟。
夜 来 风 雨 声,
花 落 知 多 少。



華三川_春暁_1.jpg
  
  
「もう朝か。春の夜はぐっすり眠れる。
 目がさめると朝日はもう登っていて
 窓外では小鳥たちの鳴き声が聞える。
 そう言えば夕べの雨音は激しかった。
 花は一体どれほど散ったことだろう。」
    
意味はこんな感じか?よく知られる処。
春の朝寝坊の心地よさを読んだ閑適詩。
   
前半は一見のんびり春を楽しんでいる
詩だが、後半の「風雨」は逆境の例え
で、作者の人生を集約させていると考
えられる。孟浩然は「私の人生は今ま
で雨風続きで暗かった」と告白し失望
悲しみの象徴「花落つる」で詩を括る。
今でも大学不合格に「桜散る」が残る。
  
即ち、この詩は表向きは春のまったり
とした時間を詠んだ閑適詩だが、裏は
自らの不運な境涯を詠んだ嘆きの詩だ。
      
その意で訳せば、
      
「私は役人になれず、のんびり朝寝坊
 をして過ごしている。何もすること
 がない。思い出してみると、私の人
 生はずっと暗い一方で、たくさんの
 夢が散らされてしまった。」となる。
    
日本で定着している「春眠暁を覚えず」
などと格好よく言っている様ではない。
孟浩然は何度も科挙試験を繰り返した
が結局、合格できなかったと言われる。
同じく科挙に合格しないながらも一時
宮廷に滑り込んだ李白などに比べて世
渡り人付き合いが苦手であったらしい。
   
昔、藤圭子が歌ったヒット演歌に「夢
は夜ひらく」があったが、まさに「私
の人生暗かった」に通じる詩だそうな。
…(駄話・閑話・駄話)
    
  
PS.[漢詩を読むA(宇野直人・江原正士著)平凡社]を参照。
  
  
  
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2017年04月11日

年度別新入社員タイプ一覧

 ご存知のように公益財団法人 日本生産性本部は毎年の新入社員の特徴とタイプを発表をしています。今年の新入社員には「キャラクター捕獲ゲーム型」というタイプが冠されました。

バブル崩壊.jpg ここで、少し暇というか好きというかネットから歴代(昭和48年(1973年)〜平成29年(2017年))の新入社員タイプを集めてみました。昭和48年にスタートして実に44年が経過しています。昭和48年は高度経済成期から安定成長期に移行し始めた頃であり、その後のオイルショック、日米貿易摩擦、円高不況、バブル景気、日米構造協議などを経て、失われた10年・20年、平成不況(バブル崩壊)、アジア通貨危機、、、最近ではリーマンショックなどと日本経済の苦難が続いています。

 しかし、どんなタイプ名を冠されようが歴代の新入社員は中堅となりリーダーとなってこの国を支え牽引してきたんですよね。優秀で勤勉な日本人に敬意を捧げたいものです。


▪️高度経済成長から安定成長期へ(1971年〜1991年)


▼昭和48年度( 1973年)【パンダ型】
 おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変。

▼ 昭和49年度(1974年)【ムーミン型】
 人畜無害でおとなしいが、大人か子供か得体が知れない。

▼ 昭和50年度( 1975年)【カモメのジョナサン型】
 群から外れやすく、上空からしらけた眼で見ている。一方でめざとい。

▼ 昭和51年度(1976年【たいやきクン型】
 頭から尾まで過保護のあんこがギッシリ。

▼ 昭和52年度( 1977年)【人工芝型】
 見た目はきれいで根が生えず、夜のネオンでよみがえる。


戦後の高度成長を支えた諸先輩方からすると、新入社員は従順だけど頼りないと感じていたことがうかがえるのではないでしょうか。ちなみに、1973年に20歳で入社した新入社員は現在64歳で定年退職を迎える年代です。その彼らが入社した当時、上から「何を考えているか分からない」「近ごろの若者はしらけている」と思われていたとは意外ですね。


▼ 昭和53年度(1978年) 【カラオケ型】
 伴奏ばかりで他と音程合わず。不景気な歌に素直。

▼ 昭和54年度(1979年) 【お子様ランチ型】
 何でも揃って綺麗だが、幼さ抜けず歯ごたえなし。

▼ 昭和55年度(1980年) 【コインロッカー型】
 小じんまりと画一的で、外見も反応もすべて同じ。

▼ 昭和56年度(1981年) 【漢方薬型】
 煎じ方悪ければ、効き目なく副作用生じる。

▼ 昭和57年度(1982年) 【瞬間湯沸かし器型】
 新式と旧式の二種類存在し、反応・熱意が正反対。

▼ 昭和58年度(1983年) 【麻雀牌型】
 大きさと形同じで並べやすいが、中身はわからず。

▼ 昭和59年度(1984年) 【コピー食品型】
 外見のみ本物風で手間いらずだが、歯ごたえなく栄養も心配。


日本中がポジティブな雰囲気に包まれていたバブル真っ盛り80年代後半はどうだったのでしょう。


▼ 昭和60年度(1985年) 【使い捨てカイロ型】
 もまないと熱くならず、扱い方もむずかしい。

▼ 昭和61年度(1986年) 【日替わり定食型】
 期待したわりには変わり映えせず、同じ材料の繰り返し。

▼ 昭和62年度(1987年) 【テレフォンカード型】
 一定方向に入れないと作動しないし、仕事が終わるとうるさい。

▼ 昭和63年度(1988年)【養殖ハマチ型】
 過保護で栄養分高いが、魚らしくピチピチしてない。


元号が平成に変わりました。


▼ 平成元年度(1989年)【液晶テレビ型】
 反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大。

▼平成2年度(1990年)【タイヤチェーン型】
 装着大変だが、装着の具合次第で安全・駆動力OK。

▼ 平成3年度(1991年)【お仕立て券付ワイシャツ型】
 価格高く仕立てに時間かかり、生地によっては困難。


当時の就職状況は、完全なる売り手市場。企業側が学生を獲得するために、説明会に来てくれた学生にお車代を弾むのは当たり前で、中には内定を決めた学生にポルシェを貸し出したり、入社式をハワイで行うような会社までありました。新入社員は入社してやったという気分になりがちな風潮が漂っていたのでしょう。入社後に改良する、しっかりと装着する、会社の社風に合うよう仕立てる、といったニュアンスの命名が続いていたのです。


▪️冷戦後・バブル経済崩壊後の変革期(失われた10年、20年、30年)


▼平成4年度(1992年)【バーコード型】
 読み取り機(上司)次第で、迅速・正確・詳細な処理可能。

▼平成5年度(1993年)【もつ鍋型】
 一見得体知れずで厄介だが、煮ても焼いても食えそう。

▼平成6年度(1994年)【浄水器型】
 取り付け不十分だと臭くてまずいが、うまくいけば必需品。

▼平成7年度(1995年)【四コママンガ型】
 理解に時間がかからず傑作もある一方で市場にあふれているので安く調達できる。

▼平成8年度(1996年)【床暖房型】
 断熱材(評価)いれないと熱(やる気)が床下(社外)に逃げる。

▼平成9年度(1997年)【ボディシャンプー型】
 泡立ち(適応性)よく、香り(個性)楽しめるが、肌(会社体質)に会わないこともある。石鹸(従来社員)以外に肌を慣らすことも必要。

▼平成10年度(1998年) 【再生紙型】
 無理な漂白(社風押し付け)はダイオキシン出るが、脱墨技術(育成法)の向上次第で新タイプの紙(新入社員)として大いに市場価値あり。

▼平成11年度(1999年) 【形態安定シャツ型】
 防縮性、耐摩耗性の生地(新人)多く、ソフト仕上げで、丸洗い(厳しい研修・指導)OK。但し型崩れ防止アイロン(注意・指示)必要。

▼平成12年度(2000年) 【栄養補給食品型】
 ビタミンやミネラル(語学力やパソコン活用能力)を豊富に含み、企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期間)内に効果(ヤル気)薄れることあり。

▼平成13年度(2001年) 【キシリトールガム型】
 種類は豊富、価格も手ごろ。清潔イメージで虫歯(不祥事)予防に効果ありそうで、味は大差ない。

▼平成14年度(2002年) 【ボディピロー型(抱きまくら)】
 クッション性あり、等身大に近いので気分はいいが、上司・先輩が気ままに扱いすぎると、床に落ちたり(早期退職)、変形しやすいので、素材(新人の質)によっては、いろいろなメンテナンスが必要となる。

▼平成15年度(2003年) 【カメラ付き携帯型】
 その場で瞬時に情報を取り込み発信するセンスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験や知識がなかなか蓄積されない。また、中高年者にとって使いこなしきれない側面もある。

▼平成16年度(2004年) 【ネットオークション型】
 ネット上で取引が始まり、良いものには人気が殺到しさっさと売れる一方で、PR不足による売れ残りも多数。一方で、ブランド名やアピールに釣られて高値で落札したものの、入手後にアテが外れることもある。

▼平成17年度(2005年) 【発光ダイオード型】
 電流を通す(=ちゃんと指導する)と、きれいに光る(=いい仕事をする)が、決して熱くはならない(=冷めている)。

▼平成18年度(2006年) 【ブログ型】
 表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時にインターネット上の日記を通じ大胆に自己主張する。繊細な感受性と ブログ的なネットワーク力に優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向もある。

▼平成19年度(2007年)【デイトレーダー型】
 景気の回復で久々の大量採用だったが、氷河期前とは異なり、細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想される。ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要。

▼平成20年度(2008年) 【カーリング型】
 売り手市場入社組だけに会社への帰属意識は低めで、磨きすぎると目標地点を越えてしまったり、はみだしてしまったりということもあるだろう。自分の将来は自分の努力で切り開いていくという、本人の意志(石)が大事になろう。

▼平成21年度(2009年)【エコバッグ型】
 環境問題(エコ)に関心が強く、節約志向(エコ)で無駄を嫌う傾向があり、折り目正しい。小さくたためて便利だが、使うときには大きく広げる(育成する)必要がある。酷使すると長持ちしない(早期離職)が、意外に耐久性に優れた面もあり、活用次第で有用となるだろう。

▼平成22年度(2010年)【ETC型】
 性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」が開かないので、スピードの出し過ぎにご用心。IT活用には長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配。理解していけば、スマートさなど良い点も段々見えてくるだろう。“ゆとり”ある心を持って、上手に接したいもの。

▼平成23年度(2011年)【はやぶさ型】
 最初は音信不通になったり、制御不能になったりでハラハラさせられるが、長い目で見れば期待した成果をあげることができるだろう。あきらめずに根気よくシグナルを送り続けることが肝心だ。

▼ 平成24年度(2012年)【奇跡の一本松型】
 東日本大震災にも耐えて生き残った「奇跡の一本松」が、復興に向けて多くの人に勇気を与えてくれたように、前例のない厳しい就職戦線を潜って残った頑張りを称えるもの。これからの人生においても想定外の事態に直面することもあろうが、その困難を乗り超えていくことが期待される。

▼平成25年度( 2013年)【ロボット掃除機型】
 段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもある。能力を発揮させるには環境整備(職場のフォローや丁寧な育成)が必要。

▼平成26年度( 2014年)【自動ブレーキ型】
 知識豊富で敏感で、何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要。

▼ 平成27年度(2015年)【消せるボールペン型】
 見かけからは分からない、書き直しができる機能(変化に対応できる柔軟性)を持っているため活用しなければもったいない。ただ不用意に熱を入れる(熱血指導する)と、色(個性)が消えてしまったり、使い勝手の良さから酷使しすぎると、インクが切れてしまう(離職してしまう)ことも。

▼平成28年度( 2016年)【ドローン型】
 めまぐるしい変化にあおられながら、目的地(希望の会社)に着地できた人が多かったこと、夜間飛行は禁止(=ワークライフバランス厳守)など操縦者(上司)のルール厳守が求められることなどが、命名理由として挙げられました。

▼平成29年度( 2017年)【キャラクター捕獲ゲーム型】
 売り手市場にある今、就職先(キャラクター)が多いことからも内定獲得(捕獲)は難しくないが、その中にあるレアキャラ(優良企業)を探すためには熾烈な情報戦(SNS活用など)を勝ち抜かなければならないと、スマートフォン主流の時代を上手く表現しています。熱しやすくさめやすいため早期離職の懸念もあり、モチベーション維持のためにはやりがいの発見や目標設定が必要だそう。




■関連情報
 ▼公益財団法人 日本生産性本部
 ▼『入社年度別新入社員タイプ一覧』
 ▼毎年話題の「今年の新入社員」歴代のタイプまとめ(PARAFT)



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2017年03月11日

どうした、ホンダF1

2017_F1_1.jpg今年もF1(Formula One)が動き始めた。
スペイン・バルセロナサーキットで行われたF1開幕前テストは全日程を終了し、あとは開幕戦を待つのみとなった。F1ファンには待ち遠しい開幕だが、ここ数年続くメルセデス一強状況を脱皮しないことにはF1は興趣半減という問題を内包している。
 
それだけに、今年のF1への関心はただ一つ。ホンダのエンジンがどこまで勝負できるか、マクラーレン・ホンダがどこまで戦えるかである。
 
 
2年前にマクラーレンと組んでF1に復帰したホンダ。多くのモーターファンは嘗てのF1王者の活躍を期待し「ホンダのパワー・オブ・ドリームス」再来を夢見たのである。しかし、この2年間のホンダはまことに惨憺たる状況を続けている。創業者から受け継がれてきた社是「モータースポーツはホンダのDNA」はいずこ?というのがF1に見るホンダの現状だ。
 
 
IMG_5691.jpg過去20年で最大規模のレギュレーション変革によって新型エンジンの投入とシーズン中の改良が可能になった3年目の今年。満を持して投入したはずの新エンジンは、関係者のフラストレーションを吹き飛ばすものと期待されたが、開幕前テストは惨憺たる結果となった。誰よりも当事者として忍耐強くホンダエンジンのパワーアップを待っていたメインドライバーのフェルナンド・アロンソもさすがに3年目を迎えて「マクラーレンが抱える唯一の問題はホンダだ。ホンダはパワーも信頼性もない」と言ってしまった。問題があっても綻びなかった昨年までのチームワークが破綻しそうな雲行きに感じられなくもない。
 
 
このニュースを聞いて、私の2017年F1は終わった気がする。
それにしても「レースがDNA」と自負するホンダ。その言葉通り過去二度のF1参戦における輝ける栄光。その卓越した技術と戦果をして多くのF1ファンを驚喜・魅了してきたホンダの「パワー・オブ・ドリームス」は今や昔日の面影でしかないのか。
  
頑張れホンダ!
意地を見せてくれ!
これでは天国の本田宗一郎が泣いているだろう。...(閑話・閑話)
    
  
    
■関連情報
 ▼ホンダのF1撤退を書いた人気エントリー
  さらば、ホンダF1(My Blog)



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2017年02月23日

真壁のひなまつりと珈琲

風の強さが出際を鈍らすが
春一番が吹き荒れた日、噂
に聞いていた「ひな飾りの
真壁
」を訪ねてみた。
  
  
IMG_5094.JPG
  
  
そんな真壁で出会った二軒
の喫茶店の閑話を一つ。。
  
  
 
   
橋本珈琲
  
IMG_5142.JPG
  
  
創業江戸時代の風情を残し国の有形文化財に登録された橋本旅館母屋に内設された「橋本珈琲」は2013年にグッドデザイン賞を受賞している。珈琲大好きの若女将が本業と併せて切り盛りしている。
  
  
IMG_4580.JPG実は迂闊にもと言うか、私はこの喫茶室を利用してないのだ。素泊まり早朝出発の際に朝の珈琲をオーダー可能かと尋ねたことから珈琲談義が弾んだ。時間をかけて丁寧に入れて頂いた一杯を手にして立ち話を30分余り。珈琲にかける熱い想いを聞かせていただいた。朝食を出せずに申し訳ないと言いながら、焼きたてのワッフルを出際にサービスいただく。どこまでも心温かい若女将さん。
  
  
  
  
喫茶蔵前
  
IMG_5123.JPG
  
  
若女将の推奨に従い、五所駒瀧神社に続き清酒”花の井”蔵元の展示雛を見学し終えて醸造所を出ると、道を隔てた向かいに古い民家を改造した「喫茶蔵前」があった。
  
  
IMG_5127.JPG少し休憩しようと入ってみると、カッコいい若いバリスタオーナーと地元の方と思しき方が談笑していたので、先に奥のお雛様を見てから珈琲をオーダー。レトロな雰囲気のお店は超オープンで珈琲を入れていくプロセスがよく見える。バリスタ修行に始まりお店で使っている豆の特性紹介まで、珈琲にかける若者の夢は聞いていて楽しかった。早く定常営業できる場を構えられることを祈る。
  
  
  
気の利いた喫茶店との思わぬ出会いは旅を更に味わい深くする。真壁という初めての地で雛と珈琲が紡ぐ人との出会いはある種一期一会のようでもあり心温まる一時であった。(閑話)
  
  
  
  
  
■関連情報
 ▼八七咲き街 真壁物語 橋本珈琲(真壁、八七咲き社中)
 ▼橋本珈琲(D&DEPARTMENT)
 ▼文化財喫茶・橋本珈琲(ゆたり)
 ▼陸の孤島の おひな様/時の狭間にて(4travel.jp)
 ▼真壁のひなまつり(観光いばらき)
  
  
  
  
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2017年02月11日

トランプ・ワールドの混迷

 「」という字はかわいそうな字である。横領・横流し・横恋慕。。好ましからざる言葉に縁がある。辞書からリストアップすると、こんな感じで枚挙に遑がない。「おう」と読んでも「よこ」と読んでも、あるいは「横」が先頭に来ようが末尾に来ようが、好ましからざる意味合いの言葉が並ぶ。
  
  
IMG_4409.jpg横逸(おういつ)・横禍(おうか)・横潰(おうかい)・横議(おうぎ)・横逆(おうぎゃく)・横言(おうげん)・横行(おうこう)・横災(おうさい)・横恣(おうし)・横死(おうし)・横政(おうせい)・横説(おうせつ)・横奪(おうだつ)・横着(おうちゃく)・横転(おうてん)・横難(おうなん)・横被(おうひ)・横風(おうふう)・横柄(おうへい)・横放(おうほう)・横暴(おうぼう)・横道(よこみち)・横民(おうみん)・横夭(おうよう)・横領(おうりょう)・横意地(よこいじ)・横車(よこぐるま)・横言(よこごと)・横しま(よこしま)・横流(よこながし)・専横(せんおう)、、、
  
もちろん、普通の言葉もあるが、大部分は「横」が持つ「枠をはみ出る・道理に従わず・勝手である・異常なさま・むちゃなさま」の意味が悪さをしているように思う。
  
  
IMG_4405.jpg そういえば、大統領選から続くトランプ大統領とメディアの確執も「」の押し付け合いと言えなくもない。トランプ勝利を読み誤ったのみならず、ネガティブキャンペーンによる落選誘導を図ったメディアはトランプにしてみれば「横暴・横議」以外のなにものでもない。一方、メディアを敵視し大統領権限を矢継ぎ早に行使するトランプ大統領をメディアは「専横・横政」と見る。双方のすれちがいにトランプ反対陣営も加わり米国政情は大昏迷模様。トランプ政権の命運は両者の「横暴や専横」ではなく、トランプに票を投じた人々が「横民」か否かに依存するのではないだろうか。「横政之所出、横民之所止、不忍見也。」にならないことを祈る。
  
  
 悪いこと尽くめの「横」になったが、先般、久しぶりに誕生した日本人「横綱」稀勢の里のニュースは喜ばしい。二度、三度、届きそうで届かなかった綱取りを実現した男の頬に流れた一筋の涙はじつに爽やかだった。...(閑話)
  
  
  
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2017年02月02日

声なき蝉・空也十番勝負 読後感

 久しぶりに佐伯時代小説を読んだ。忘れかけていた通勤読書の味を少し思い出した。佐伯時代小説はサラリーマン時代の通勤読書の友だった。私は密命シリーズ全26巻と交代寄合伊那衆異聞シリーズ全23巻を周囲を忘れて読み耽ったものだった。
 
 当時、「月刊佐伯泰英」の異名をとった佐伯氏は、書き下ろしスタイルを文庫本の世界に持ち込み、上梓数も発行数も圧倒的な金字塔を打ち立てた時代小説のレジェンドだ。そして、売り上げ漸減に苦しむ業界に時代小説ブームをもたらしたのも氏だ。そんな佐伯氏も現在70代半ばにさしかかっている。幾つものシリーズを並行的に書き下ろしていた十数年前のような体力はなくなってきたのかもしれない。同時に佐伯時代小説が夢と温もりで包もうとした読者としての企業戦士の多くは既に退職している。本懐を遂げた佐伯氏が引退するとしても不思議ではない。最近は完結したシリーズを見直した完本が販売されている。その兆しと見えなくもないのだが。
 
 
IMG_3850.jpg  そんな中で生まれた空也十番勝負 青春篇は代表作「居眠り磐音」の主人公坂崎磐音の嫡子空也を主人公とする氏にとって14番目のシリーズである。氏は「居眠り磐音」の後編と受け取るか、新作と受け取るかは読者の自由だと言っているが、これは明らかに新作だと思う。読者の期待に応えたい作家本能と活字離れや出版不況にあえぐ業界への今一度の恩返しの気持ちがなせる技ではないだろうか。氏をここまで育ててくれた読者と業界への恩返し、それがこの空也十番勝負にちがいない。
 
 
IMG_3856.JPG さて、その新作「声なき蝉」であるが、上巻を読み始めて気付いたことがある。「佐伯節変調なり」である。次頁をめくるのがまどろこしく感じるほどに先の展開を追った佐伯時代小説のテーストが感じられないのである。だらだらと盛り上がりのない展開が最後まで続く。どうした佐伯?上巻は1章で済むのではないか?佐伯時代小説や何処に?功名なって老たりか(失礼!)?しかし、そんな危惧は下巻に入ると徐々に取れてきた。今に思えば上巻のだら長さは「蝉の土中は長い」を、そして無言の行(示現流奥義習得)を成就し薩摩出国の際に叫んだ「蝉は鳴き申すぞ、眉姫様!」は主人公空也(=蝉)の羽化を暗示しているのであろう。異国の血が流れる眉姫と空也の淡くせつない恋も佐伯流だ。ただ気がかりは羽化後の蝉は短命なことだが、時代小説の神様は凡人の想像をはるかに超えて物語を紡いでいくのだろう。
  
  
IMG_3842.JPG 氏は”声なき蝉”下巻のあとがきにこんなことを書いている。『どうか本屋を訪ねた折にふらりと本屋の書棚を覗いてください。そして、だれの本でもいい、手にとって紙の本の感触を改めて確かめてください。電子書籍などの出版物が生き残る道は残されているのだろう。だが、その前に書店さんで、「ああ、今の本の傾向はこんなふうか」と自分の目で確かめていただきたい。それが書店さんを元気づけ。小説家を生き残らせる道なのです。そして、「空也十番勝負 青春篇」の物語が一巻また一巻とできる唯一の道なのです。』と。バブルに沈む企業戦士の挫折感を夢と温もりで存分に包んできた氏が、業界の先行きを危惧し再び筆をとることに敬意を表し次巻を心待ちにしよう。(閑話)
  
  
  
■関連情報
 ▼佐伯泰英・密命のMyBlog総集編(MyBlog 2012年10月12日)
 ▼佐伯泰英・空也十番勝負 青春篇(MyBlog 2017年1月14日)
 ▼佐伯泰英・ウェブサイト(公式サイト)
 ▼佐伯泰英・密命(公式サイト)
 ▼佐伯泰英・空也十番勝負(公式サイト)

 
  
  
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2017年01月14日

佐伯泰英・空也十番勝負 青春篇

 今日、本屋の売れ筋ランキングを見ていると、1位2位と7位に佐伯泰英の時代小説がランクインしていた。年末にランクインがなかったのが不思議だったが、年が明ければしっかりリカバリー。ベストセラー作家の面目躍如。これが常態なのだ。
    
  
 さて、佐伯泰英氏だが、言わずと知れた時代小説の大家にしてベストセラー作家。99年に時代小説に転じて以降、作品は既に10数シリーズに及び、多くの人気シリーズを要している。NHKの木曜時代劇『陽炎の辻』をはじめとしてTVドラマ化も多い。作品は文庫版の書き下ろしを最大の特徴とする。文庫に書き下ろしを導入した立役者である。巷では、藤沢周平に並ぶ時代小説の大家と称える評価もあれば、一方には粗製濫造の大家との辛辣な批判もある。当のご本人は世間の風は風として自らを職人作家と称して慎ましい。
  
   
密命_晩節.jpg 私はサラリーマン時代の通勤読書で氏の処女作”密命”シリーズ全26巻を読んだ。いくつかの人気シリーズが同時並行的に刊行されているのだが、私は密命一筋。浮気をしないことにしていた。しかし半年1冊の発刊ペースが遅くて待ちきれずついに浮気。合間で”交代寄合伊那衆異聞”全23巻を読んだ。そしてサラリーマン生活を終えるのと前後して”密命シリーズ”も完結した。サラリーマンの時代小説の神様・佐伯泰英氏はどこまでも働き疲れた企業戦士に優しかったようだ。    

  
  
 そんなことで、”密命”、”交代寄合伊那衆異聞”両シリーズが完結してから(=リタイヤーしてから)というもの、文庫売れ筋ランキングでの活躍に誘惑されながらも佐伯作品は読んでいなかったのだが、今日、手にした新シリーズ”空也十番勝負”に誘われて新境地なった佐伯ワールドに再び引き込まれそうだ。   

  
  
IMG_3856.JPG 空也とは氏の代表作”居眠り磐音江戸双紙”の主人公”岩崎磐音”の嫡子に当たる。”密命”ファンの私としては”密命”の主人公”金杉惣三郎”の嫡子”清之助”の物語の方が興味深いのだが、”密命”の終盤は息子”清之助”の物語になったきらいがあり、初期”密命”の味が曖昧になったと言えなくもない。佐伯氏としては、ここの問題をシリーズを分けることで対処したのではないだろうか。いずれにしても、佐伯氏の新境地やいかに。このうえなく今後が楽しみだ。またしばらくおつきあいさせていただくことにしよう。期待。...(閑話)
  
  
  
■関連情報
 ▼佐伯泰英・密命のMyBlog総集編(MyBlog 2012年10月12日)
 ▼佐伯泰英・密命(公式サイト)
 ▼佐伯泰英・空也十番勝負(公式サイト)
  
  
  
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2012年10月15日

中国の文化大国を測るリトマス紙

今日のAFPBBNewsに
実りの秋、中国山東省はトウモロコシの収穫たけなわ



20100924_232S.jpg



普通に見れば、なんでもない田舎の農家の光景に過ぎない。
それでも私の目に留まるのは三つの理由からかもしれない。

一つ目は、山東省は、先ほどノーベル文学賞を受賞した莫言氏の故郷であるから。
次は、長くはないが山東省に住んで写真と同様な光景を目にしたことがあるから。
三つ目は、近く再びこの地に赴こうと考えているから。


個人の話はさておき、


なぜAFPがこの写真を取上げたのだろうか?
話題性で今旬なノーベル文学賞受賞者の莫言の故郷だからか?
莫言の「赤いコーリャン」は、「赤いトウモロコシ」だから、
トウモロコシにかけて『実り多い』と讃えているのだろうか?


莫言氏の受賞に端を発した騒動が中国内で起きている。
莫言氏は体制派の作家だと批判する有力作家がいれば、
当の莫言氏は受賞記者会見で
「党のために作品を作ってきた訳でない」と反論し、
その上で2010年にノーベル平和賞を受賞し、
現在は刑務所に収監中の「劉暁波氏の自由釈放」を訴えた。


これを受けた党はネット上から莫言氏の発言を大急ぎで消し去ることに動いている。
一部には授賞式への出席を危ぶむ声も。。

ノーベル文学賞が投げかけた波紋の広がりは、
ノーベル財団が中国に投げかけた文化大国を測るリトマス試験紙か。

関連ニュースをピックアップして並べてみる。













ノーベル文学賞受賞の中国・莫言氏「劉暁波氏の自由を願います」
莫言会見.jpgノーベル文学賞が決まった中国の作家・莫言氏。
国内外のメディアが集まった会見で、反政府ともとれる発言が飛び出した。それは現在も収監されている、2010年の平和賞受賞者、民主活動家の劉暁波氏について。莫言氏は「その後の彼の活動はよく知らないが、彼ができるだけ早く自由を獲得することを願います」と...




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