2017年09月17日

平遥(その3:漱石と平遥)

日常を離れた異国の旅は不思議な興奮と熱情を喚起する。
古を湛えた平遙古城はそんな旅情を掻き立てて余りある。
されど、時間は止まることを知らず真夏の平遙を訪ねて
早くも二ヶ月。平遙は名のごとく「遙」になりつつある。
   
   
ところで、  
   
平遥(中国)と日本を結ぶ見えない糸。
     
その2では「法然と平遥」の関係を書いてみた。
その3では「漱石と平遥」について書いてみる。
    
    
夏目漱石の由来_2.jpgまず写真を見ていただきたい。

日中、二人の「漱石」である。
角ばり長方形をした顔立ちに、
濃い真っ直ぐな眉毛と口ひげ、
通った鼻筋といいよく似てる。
  
左が中国の「漱石」で、右が日本の「漱石」だ。
    
今さらだが、日本で「漱石」と言えば、
日本を代表する文豪・夏目漱石であり、
中国では平遥人の文学家・孙楚を言う。

孙楚(そんそ:220年〜293年)
夏目漱石(1867年〜1916年)
   
二人が生きた時代には、凡そ1600年の隔たりがある。
しかし、二人には次のような時空を超えた繋がりがある。
     
枕石漱流→(孙楚)→ 漱石枕流 →→→(正岡子規)→ 漱石 →(夏目金之助)→ (夏目漱石
   
    
平遥_33.jpg 頑固者「漱石」という語のオリジナリティは、
故事「漱石枕流 」の主である西晋時代の平遥人
で文学家・孙楚にあり、夏目漱石は1600年
後に、それを正岡子規経由で雅号に借用したと
いうことになる。
   
 
   
このことは日本側からネットで「漱石」の名前の由来を調べれば、最上流の「枕石漱流」まで繋がっていることがすぐ分かる。しかし、孙楚が平遥の人であったことにはほとんど言及されていない。
    
   
おそらく、あの平遥の薄暗い古民家の壁に掛けられた写真の孙楚は、日本を代表する文豪が「漱石」を使ったことを喜びながら「私は平遥人であることをお忘れなく」と無言のうちに語りかけていたのだろう。(oдO)
   
        
真夏の平遥の狂想エントリー。((((^_^;)
灼熱の夏・真夏の平遥が遠ざかる。
...(駄話・閑話)
   
   
▪️平遥3部作?
 ▼平遥(その1:平遥古城)
 ▼平遥(その2:法然と平遥)(My Blog)




PS.
《晋书》孙楚传:孙楚太原中都(今山西平遥西北)人。史称其“才藻卓绝,爽迈不群”,多所陵傲,故缺乡曲之誉。楚少欲隐居,谓王济道:“吾欲漱石、枕流。”济笑道:“流非可枕;石非可漱。”楚道:“枕流欲洗其耳;漱石欲厉其齿。”年四十余,始以著作郎参镇东军事。
      
(选自南朝・宋・刘义庆《世说新语・排调》):孙子荆年少时欲隐,语王武子"当枕石漱流",误曰"漱石枕流"。王曰:"流可枕,石可漱乎?"孙曰:"所以枕流,欲洗其耳;所以漱石,欲砺其齿。"



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2017年08月25日

ホンダF1にジェット技術適用か

IMG_0276.jpg過去の栄光を夢見て2015年にF1復帰をしたホンダ。しかし、現実は甘くなかった。復帰後、優勝どころか上位にすら食い込めない惨憺たる状況(*下記リンク参照)が続いている。


 ▪️混迷するホンダF1(My Blog 忙中閑話)
   ▼さらば、ホンダF1 (2009/5/9)
   ▼どうした、ホンダF1 (2017/3/11)
   ▼どうしたホンダF1、頑張れホンダ (2017/5/5)


3年目を迎えた今年もチーム成績は最下位に低迷していたが、ようやく、ここに来て明るいニュースが出てきた。さる7月28日〜30日に行われたハンガリーGPで初めて6位と10位にダブル入賞を果たした。


新しく投入した「スペック3」という新エンジンが苦しんできたパフォーマンスと信頼性を向上させ、ようやく戦えるところまで復調してきたと言うのである。信頼できる情報であってほしいものだ。


そんな中、YouTubeに「ホンダ、F1にジェットエンジン最終兵器投入、巻き返しなるか」というニュースがアップされている。信憑性が今ひとつ定かでないが、一つの情報としてリンクしておく。


▪️ホンダ、F1にジェットエンジン最終兵器投入!巻き返しなるか!(YouTube)

▪️同・書き起こし

2015年の参戦以来、
悪いニュース続きのホンダF1だが
初めて明るいニュースが入ってきた!
終盤に向け、大きく進化が期待できそうだ。

それは何故か。
ホンダジェットの技術ノウハウを
投入するようなのだ。
ご存知の通りホンダジェットに
搭載されるエンジンは
ホンダ技術研究所の和光で
設計&開発されている。

ホンダ技術研究所の要職が
ホンダF1の低迷を受け
「ここまで来たら総力戦。
持てる技術を全て使おう。
ところでジェットエンジンの技術は
流用できないのか?」と考えたらしい。

一般的にピストンが上下する内燃機関と
タービンエンジンは別モノと思われている。
だからこそ今まで関与してこなかった。

逆に言えば、そこまで
追い込まれているということだろう。
という経緯でジェットエンジンの
開発チームにF1パワーユニットの情報や
図面を見せたところ「ええっ?」
と驚いたそうな。

詳細は不明ながら精度の管理が
ジェットエンジンと全く違うらしい。
ジェットエンジンの方が精密ということである。

ジェットエンジンの技術との
大きな違いは「信頼性」だという。
ご存知の通りホンダF1が
開幕以来苦労しているのが振動である。

1気筒でテストしている時は
発生しなかった細かい振動が出て
様々な部品を壊しているため、
設計通りの出力も出せていない。
今シーズン前半は振動に明け暮れた。

振動が出る原因は様々。
最も解りやすいのがタイヤ。
スタティック(静的)でバランスを取っても
意味ないため、回転させてバランスをとる。

されど100回転程度で
バランスがとれていても、
200回転させたら必ず振動が出てしまう。
そいつをどこまで追求していくか、
ということ。
もちろんF1は市販車など比較にならない。

これがジェットエンジン基準より
甘かったようだ。
こうなると現在使っている計測機器の
精度を超えてしまう。
バランスの計り方から
考えなければならない。

航空機産業は全ての部品が
自動車と桁違いの精度で作られている。
主翼の構造部材など
アルミの板から削り出す。

例えば主翼が28mあれば、
28m以上のアルミ板から
削らなければならない。
継ぎ足しなど不可。

自動車の生産技術担当が見たら、
信じられないことをやっているのだった。

エンジンも同じ。
ジェットエンジンに要求される精度は
F1エンジン以上なのだという。
考えてみたらB777で使われる
『PW4000』など2m85cmもあるファンが
高回転しているのに全く振動なし。

はたまたクリアランスや
Gに対する”タフさ”だって大きく影響する。
航空機エンジンの使用環境は
レーシングエンジンよりはるかに過酷。

外気温プラス35度の地上から飛び立ち、
全開状態のまま60秒後に
マイナス50度の空気を吸い込まされる。
そしてF1の横Gをはるかに超える
9Gに耐えなければ壊れてしまう。

高回転物体が9倍の重さになって
シャフトに掛かり、ジャイロ効果だって出る。
循環する液体類も
9G〜マイナス1Gに耐えなければダメなのだ。

ここまででも「全く違う」ということが
理解できると思う。
実際、乗用車エンジンを
飛行機に搭載して飛ばすと、
相当念入りに対策していても
あっという間に壊れれるそうな。

だからこそ乗用車エンジンベースの
船用エンジンこそあれど、
航空機エンジンなど存在していない。

パワーユニットを検証すると
「自動車の技術の最高レベルではあるけれど、
航空機レベルに遠い」
ということだったようだ。

どの時点でホンダジェットの技術を
パワーユニットに使っているか
という時期は不明ながら、
ハンガリーGPの後の
ハンガリーテストは絶好調だった。

早ければベルギーGPから
「スペック4」と呼ばれている
パワーユニットを投入すると
言われているけれど、
これは間違いなくホンダジェットの
コンセプトを投入している。

開幕以来悩まされてきた振動が
大幅に減少し、設計通りのパワーを
出せるようになってきた模様。
終盤に向け、
さらなるパワーアップも見えてきた?

8月27日に開催されるベルギーGPに
「スペック4」が投入され、壊れずに健闘したなら、
ドンドン良くなっていくと考えていいだろう。

ホンダのF1プロジェクト
総責任者である長谷川祐介は先月
テストベンチとコース上のデータの
相関関係がとれずに苦戦していたことを
明かしていた。

しかし今は、テストベンチでの結果に
頼る度合いを低くしたと語る、
「開発に関する方法を変更しました」

そう長谷川は
motorsport.comに対して語った。
「我々はシリンダーひとつの
(テストベンチでの)開発に、
あまり頼らないようにしました」

「シリンダーひとつによるテストで、
我々は多くのことを
チェックすることができます。
しかし、最終的なスペックを決定する上で、
V6に組んだ状態でチェックする
必要があることを理解しました」

「シリンダー単体での結果には、
もはやあまり頼りすぎてはいけません。
このテストは引き続き重要ではありますが、
性能を確認するためには、
V6での結果を確認する必要があるんです」

ホンダは、
MGU-Hにも多くの問題を抱え、
数々のトラブルに直面している。

しかしシルバーストーンで
信頼性に改善を加えた後については、
この問題を解決することが
できたのではないかと
長谷川は感じているという。

「MGU-Hのトラブルは、
解決するのに非常に時間がかかりました。」
そう長谷川は語る。

「エンジンにはたくさんの
小さな問題がありました。
その領域は、テストベンチでは
理解するのが非常に難しいのです」

「我々はMGU-Hの問題を
解決しようとしています。
それはただ、コース上で
確認しなければならないことです」

「しかし、(すでに)投入した
MGU-Hには、問題解決のための
ソリューションが含まれています。
なので、もう大丈夫だと信じています」

世界出荷台数1位と好調なホンダジェット。
そのジェットエンジンが、
ホンダF1の復活を後押しできるのか。
今後もホンダから目が離されませんね。
活躍を期待せずにはいられない。


<ネットの反応>

工作精度が上がっただけでパワーが上がると?
せいぜい壊れにくくなるだけやろう。

そもそもホンダのジェットエンジンは、
ホンダの技術者がまともに設計できずに
結局GEの技術者に頼って
完成させたと何かで読んだが。

ホンダだけでも作ったんだけど、
安全とかノウハウとか考えたら
GEと共同開発した方のエンジンで
売ることにしたんだと
生産管理や精度のノウハウは
GEから教えてもらったものだろう。
つまり自社技術でもなんでもない。
メルセデスに教えてもらうのとなんら変わりがない。

GEと組んだのはアメリカの認可が
複雑すぎてそのノウハウのためで
設計や組み立てはホンダ本体ですよ

これで壊れまくったら、
ホンダジェットまで変な目で
見られちゃうぞ!

MGU-Hの故障は少なくなるだろうな
どうなるか見てみよう

工作精度なんて、本来HONDAが
最も得意とするところじゃないか。
精度のケタが1ケタ違うというし、
航空機レベルなんて余裕だお

ホンダの優秀な人材が
ジェットエンジン開発に
配置されたというから、
そういう先輩方から見れば
今のサクラの連中の設計は
甘いってことじゃないかな。

これはどこまで信用していい話なんだ。

2015年からここで
ホンダジェットの技術参考にしろとか
言ってる人いたよね
素人の適当な話が
パワーアップと信頼性確保の
カギだったとは驚き
ここで適当な事言ってた人たちすごいじゃん

ところでスペック3になって
明らかに音が変わったよね
スペック2「までは高回転域で回っている時は
どちらかというとメルセデスや
フェラーリよりちょっと低いくらいの
高温だったけどスペック3になってからは
ルノーに近い低い音になってる

ジェットエンジンの技術とかは
どうでもいいネタで、
この記事から読み取れるのは
部品の精度が甘々だったって事だな
F1から離れていたからこれくらいって
思っていたのが恐らくは
ライバルとはかけ離れていたんじゃないかな

日本の設計者は
toleranceスタディができない。
欧米では専任者がいるので
レベルが段違いだ。

測定方法を知らずに公差を定義し、
「どうやって計測するんだ」
と聞かれて泡を吹く方も多い。

---------------------------------------------------
ホンダのF1プロジェクト総責任者の話は
あまりにも凡庸すぎる。
これがレースのホンダ、F1のホンダを
統括する責任者の言葉だろうか?



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2017年08月22日

平遥(その2:平遥と法然)

日常を離れた異国の旅は不思議な興奮と熱情を喚起する。
古を湛えた平遙古城はそんな旅情を掻き立てて余りある。
しかし、時間は止まることを知らず真夏の平遙はその名
のごとく刻一刻「遙」になりつつある。



平遥_30.jpg平遥_1.jpg平遥_5.jpg



ところで、下手な書き出しはさておき、平遙と法然の縁を書いてみよう。
   
   
法然は、日本浄土真宗の開祖である。解脱に至る道を求めて25年間ひたすら修行をした仏教界の天才僧侶だ。彼は五千巻余りもある「一切経」を五度読破し、内外を問わずあらゆる宗派の理論と歴史を研鑽した。しかし、それほどまでに学問しても解脱に到る道はおろか、父を殺した明石定明への憎しみにしばしば身を焦がしました。そして、救いを求める貧しい人々のことを思うと、自分のような者にできることは、何も無いと絶望にさいなまれるのでした。
   
  
そんな中でようやく見つけた解脱への光明は、六百年前に著された唐の善導大師の『観経疏』でした。天才が修行を通して自分を凡夫とみなし、自力を捨て他力本願に救いを極めた過程は見るべきものがあります。一方、善導大師は「称名念仏」を中心とする浄土思想を確立した中国の僧侶で、中国浄土五祖の第三祖です。法然の修行は善導大師に行き着き、中国浄土宗を極める上で第一祖の曇鸞(どんらん)に行き着いたであろうことは想像に難くないと思います。その開祖・曇鸞が実は平遙の遙山寺に住んでいたのですね。
   
   
ここで時空を超えた法然と平遙の結びつきが生まれます。
(かなり無理筋ではありますが)...(`m^)
  
  
日本仏教界を代表する二人の天才僧侶空海と法然。長安に渡り時の密教阿闍梨・恵果から直接に得度を得た空海。25年にわたる修行の中であらゆる経典を読破し六百年前の『観経疏』によって解脱の道を極めた法然。時代もプロセスもことなるが、二人の天才が想像絶する修行の先に見出したものは古の中国に花開いていた豊かな仏教文化なのですね。
    
    
空海と長安・洛陽の結びつき。法然と平遙の結びつき。
浅くても、真夏の情熱大陸の旅に歴史の糸を絡めてみるのも一興なのだ。
夏が行き、真夏の平遙が遙になって行く。
...(駄話・閑話)

   
    
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2017年06月15日

ルマン優勝なるかトヨタの挑戦

今年もルマン24時間耐久レ
ース
があと三日に迫ってきた。
 
ご存知の方も多いと思うが、
昨年の幕切れは優勝を狙った
トヨタにとって余りにも残酷
な幕切れとなった。サルトサ
ーキットにいた誰もがトヨタ
の優勝を確信したレース終了
3分前に突然 ”No Power” の
悲痛な無線連絡を残しコース
上に止まった5号車。。。
 

du Mans_20016.jpg


二位を走っていたポルシェが
無情にもその横を駆け抜けて
行く。ハイブリッドでの優勝
を狙い2013年に再度ルマンに
復帰したトヨタの悲願がする
りとこぼれ落ちた瞬間だった。
   

余りにも劇的な幕切れにトヨ
タの社長は直後に関係者全員
への労いと次回を期す旨のメ
ッセージを出し、一方、勝利
が転がり込んだポルシェは喜
びを抑えトヨタの健闘に対し
Gained our respect forever.
LEMANS24
”を贈った。
  
 
レースの見所が全て凝縮され
た昨年のレースは84回の開催
を誇るルマン屈指の名勝負に
なったと言われる。
  
  
そして、1年。
 
  
負け嫌い”を合言葉に万全の
準備を積んできたトヨタ。勝
てば1991年にロータリーエン
ジンで総合優勝を果したマツ
ダ以来の日本勢優勝となる。

ルマン_トヨタ-6.jpg

ハイブリッドでルマンを目指
すと宣言した2008年から苦節
10年である。


ルマン_トヨタ-2.jpg
ルマン_トヨタ-3.jpg
ルマン_トヨタ-5.jpg
ルマン_トヨタ-4.jpg
ルマン_トヨタ-1.jpg
 (2017ルマン予選)
  
 
それにしても、最高の技術の
結晶と言ってもよいロータリ
ーエンジンとハイブリッドエ
ンジンをしてルマン85回の
うち2回だけ優勝とは如何に
も技術の日本らしい。(閑話)
    ↑
(希望的フライイングです^_^)
   


▪️関連情報
 ▼GR TOYOTA GAZOO Racing(公式サイト)
 ▼ハイブリッドでルマンを目指す(My Blog)




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2017年06月12日

深大寺と芭蕉と西施

一段と緑が増した深大寺


IMG_7902.JPG

IMG_7903.JPG

  

一昨日は金曜日だったが深大寺一帯を散策する人
で溢れていた。突然聞こえる大声がどうにも理解
できない外国語であったりして、静寂の森ににも
多様化の波が押し寄せているようだ。


IMG_7720.JPG

   
     
ところで、

     
深大寺の境内には15余りの句碑が立っているそ
うだが、その所在はほとんど知られていなようだ。
私も本堂脇の高浜虚子の句碑はよく知っているが
その実、それ以外の存在は知らない。
   

一昨日は、普段通らない裏道沿いで、そんな句碑
の一つと思わしき「西施を詠んだ芭蕉の句碑」に
出会わした。
   

通りすがりに何気なく見た限りでは何物か分から
ない。足を止めて注視すると芭蕉の「」の字と
西施」だけが何とか読み取れる。しかし、特に
人目を惹くものでもなく「芭蕉と西施がなぜ深大
寺に?
」と一瞬の疑問が湧かなければ、それでお
終いだったろう。
  
IMG_7870.JPG

句碑:『象潟や阿免尓西施が合歓能花』(芭蕉)
『象潟や雨に西施がねむの花』
  
  
調布図書館によれば、その由来はかくの如し。。
近年、秋田県象潟港で,延命地蔵の線刻された大
石が,発見されました。慈恵大師と判明し,大師
ゆかりの寺ということで,この深大寺に贈られて
きました。寺ではすぐに小祠を建てお祀しました。
発見された場所が象潟でしたので,象潟といえば
すぐ思い起こされるこの句が,小祠への誘い役と
して小祠への入口に建てられたものです。
  

注@象潟:芭蕉が訪れた頃はまだ地震による隆起
がなく「江の縦横、一里ばかり、おもかげ松島に
かよひて、また異なり。松島は、わらふがごとく、
象潟はうらむがごとし。さびしさに、かなしびを
くわえて、地勢、魂をなやますに似たり。」と奥
の細道に記している。
A芭蕉象潟と言えば『象潟や雨に西施がねむの花』
B慈恵大師:天台宗中興の祖。慈恵大師を祀る全
国の主な寺院11寺に深大寺が含まれる。
C深大寺:天台宗別格本山。天平5年(733年)〜現在
(2,017年)、深大寺だるま市は日本三大だるま市の
一つ。隣接する植物園は元寺領地。
  

[深大寺と芭蕉と西施]
西施(中国4大美人・傾城・沈魚美人:BC5C末)
中国古代四大美女_西施_1.jpg

芭蕉(寛永21年(1644年)〜元禄7年(1694年)

芭蕉奥の細道・象潟の句(元禄2年6月(1689年)
『象潟や 雨に西施が ねむの花』
『象潟や阿免尓西施が合歓能花』←(句碑)

新潟県象潟港で延命地蔵発見(近年)
その地蔵が慈恵大師由来と判明

新潟県より深大寺へ寄進

深大寺では小祠を建てお祀り

芭蕉象潟の句碑
その際、小祠への誘い役として、小祠への入口に
象潟に因んだ芭蕉の句を句碑として建てた。
(結びつけは象潟・慈恵大師で芭蕉句は後付け)

芭蕉句碑を発見(2017年6月9日)



西施の深大寺伝来を遡れば、悠久2,500年の歳月
が流れている。芭蕉が雨に濡れた象潟の合歓の花
に西施の憂い顔を偲ぶもまたおもしろい。。。
(閑話)
   
  
IMG_7726.JPG

IMG_7879.JPG

春惜しむ 深大寺そば 一すすり(皆吉爽雨)




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2017年06月08日

武士の一分と官僚の一分

最近、
某前事務次官の
発言がマスコミ
を賑わし初めて
からずっと気に
なっている映画
がある。
  

武士の一分_4.jpg 10年くらい前に見た山田洋次監督・木村拓哉主演の映画『武士の一分』である。この映画は藤沢周平の時代小説「隠し剣秋風抄」に収録された「盲目剣谺返し」を原作とする山田洋次監督による『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』に続く時代劇三部作の完結作である。木村拓哉が主演したこともあり記録的な大ヒットとなった作品である。
   
 
あらすじを手短に書くとこんな感じである。
   
 
武士の一分_1.jpg 東北小藩のお毒見役を任じていた下級武士の主人公(木村拓哉)は、不慮の事故が元で盲目になる。この不幸につけ込み美人で評判の高い主人公の妻を欺き騙し凌辱する上司。事の成り行きを知った主人公は最愛の妻を即時離婚し、上司への復讐に立ち上がる。相手は江戸修行の免許皆伝。己は盲目。戦う前に勝負は見えているようなものだが、それでも剣術の稽古に精を出し、盲目になって失っていた己の感覚を研ぎ澄ませた上で、『武士の一 分』を持って上司に決闘を挑む。「死ぬことを覚悟でこそ生きる術がある=必死」の死地で得た一瞬の間で勝った主人公だが、片手を失った瀕死の相手にトドメを刺さない。ある意味で不条理に包まれ清貧を生きる下級武士の復讐劇であり、崩壊した家庭も修復されるハッピーエンドな物語と言えなくもない。
    
    

山田洋次監督はこの映画に三人の武士の「一分」を描いている。
    
一人は、主人公。
二人目は、妻を凌辱した上司。
三人目は、お毒見役の責任者である。
   
主人公は、死を覚悟して決闘に臨み己の一分を全うした。
決闘の相手は、後日、残った右手で自刃し己の一分を守った。
お毒見役の上司は、自らの切腹を通して職務の責任をとった。
    
   
藤沢周平の原作では、仇は一刀両断に絶命しているが、山田洋次監督は自省の機会を与えた後に、自らの切腹を通して人としての一分を守らせている。
侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目
三人それぞれの『武士の一分』である。
   
   
さて、ここで問題だが、山田洋次監督が世に問うたものは何であったか?
武士の時代がはるか遠くなった現代に、腹を切って責任を取れと言っているのではなかろう。それは、すこし横に置いておいて、、
   
 

コカコーラ広告_侍2.jpg この人物の言動を一つ一つ見ていると、真に潔さのない人間だと思わずにはいられない。事務方の最高位まで上り詰めた人間がこのような振る舞いをするようでは日本も救いがないのかもしれない。人生には勝ちもあれば負けもある。勝ち続けてきた人間が最高位に登った最後の戦いに負けたのである。仮に不条理の中での負けとしても負けは負けだ。『官僚の一分』というものがあるとすれば、どう身を処せばよかったのか。そは三人の『武士の一分』に答えが出ているであろう。
   

それが正解であるかどうかは、かすかに武士のDNAが残っている平凡な日本人の心に膾炙するか否かである。
   

 一部には正義の味方・勇気ある世直し官僚との評判もあるが、この方は「義経千本桜」にもなれなければ、ましてや「赤穂浪士の討ち入り」にもなれないだろう。機密漏洩違反に問われないよう弁護士と予め周到に相談しながら、一部の身びいきマスコミに評判を書き立ててもらう、ただの三文役者にすぎない。ロッキード事件の「蜂の一刺し」も思い出す。
    
   
 はやくご家族のもとに戻られて静かに余生を送られるが良い。3ヶ月のボランティアなんて、この方の退職金の何分の一ももらえないサラーリーマンが退職後、志高くもくもくと奉仕するのに比べれば屁のようなものだ。自己を捨てて十年慎み、自省極めてもういちど考えてみるのがよいのではないか。その時、映画以上の『官僚の一分』があるなら見せてほしい。(駄話・閑話)



■関連情報
 ▼武士の一分(Wikipedia)
 ▼映画「武士の一分」 論(佐藤弘弥)



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2017年05月17日

胡隠君を尋ぬ(高啓:閑適詩)

早上好
今朝は曇り空
灰色の空が白みを増そうと
して机上に手の影を映じる。


ところで、
 

添付の写真は「春暁」に並
ぶ高啓の有名な閑適詩「尋
胡隠君」の詩情を絵にして
みようと適当な写真に詩を
貼り付けてみたもの。いず
れも満足な出来栄えには遠
く至らない。センスの問題
ですね。。m(>o<)m



寻胡隐者(公启)

渡水复渡水
看花还看花。
春风江上路
不觉到君家。

 
 
水を渡り 復た水を渡る
花を看 還た花を看る
春風 江上の路
覚えず 君が家に到る
   

尋胡隠者_高啓_7.jpg 



高啓は幼少より神童とうた
われた明代の最高の詩人と
される。元史の編纂に従事
し戸部右侍郎に任じられた
が固辞して郷里の蘇州郊外
の青邱に戻り在野の詩人と
して活躍した。しかし友人
で蘇州知事でもあった魏観
の謀叛の罪に連座して腰斬
の刑に処せられた。齢39。
  
明の詩人では最も才能に恵
まれこの世のあらゆる対象
を約2000首の詩に表した。
詩の意味は平明、表現は淡
泊であるが夭折のため独自
の風格を示していないとも
評される。
  
「胡隠君を尋ぬ」は友人の
隠者・胡を訪ねた時の挨拶
の詩である。美しい自然の
中に居を構える友人のセン
スを暗にほめている。(`m^)
…(閑話)



■関連情報
 ▼花から中国と日本の文化を見る(王 鉄橋)

  
  
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2017年05月05日

どうしたホンダF1頑張れホンダ

 3月26日(日曜)オーストラリア・メルボルンのアルバートパークで行われた2017 f1グランプリ開幕戦。贔屓のマクラーレン・ホンダはアロンソがリタイヤ、バンドーンが最下位。シーズンを占う開幕戦は無残な夢潰しの期待はずれ。

F1_1965_Honda.jpg それにしても往年のf1レジェンド・マクラーレン・ホンダの苦悩は深い。栄光再びとホンダがエンジンを提供する形でf1に復帰したのが2015年。しかし以降2年間勝利がない。レースの度に無様な言い訳を重ねて3年目。2017年度は大幅なテクニカル・レギュレーションの変更によって昨年までのメルセデス一強勢力図を書き換え得る余地があった。

 ファンはホンダが投入する新型エンジンに2年間の鬱屈からの脱却を期待した。”技術のホンダ・レースのホンダ”を信じ、”ホンダ・パワー・オブ・ドリームス再び”を夢見たのだ。しかし、強いチームは強く、弱いチームは弱い。フェラーリがメルセデスに肉薄してきた以外に大きな変化がなかった中でマクラーレン・ホンダは逆に最下位に落ち込んだ。少しデータ的に言うなら、直線でのトップとのスピード差は27Km/H。周回で3秒近い遅れ。これがホンダ新エンジンの実力なのだ。
 
IMG_6240.jpg 我慢を重ねる元世界チャンピオンのチームドライバー・アロンソが「チームに足りないのはホンダエンジンのパワーだけだ」と言明するのも無理がない。今やホンダは英国やスペインだけでなく世界でその技術力が疑問視されている。そのことに気づいていないのがホンダ自身かもしれない。一貫性のないf1参戦、現場責任者の空疎な説明、無残な結果に逃げ出すように交代した前ホンダf1総責任者のみっともないブログ記事。昔話を自慢するのもいいが現下の問題認識と責任感が全く感じられない。夜逃げ同然の敗軍の将の行動に大企業ホンダのタガのゆるみが見えるのではないだろうか。出たり入ったり一貫性の無いf1参戦を繰り返している間に常時参戦組(例えばメルセデス・ベンツやフェラーリ等)に遥か後塵を拝しているだけでなく、創業者のDNA(本田宗一郎:レースのホンダ)まで途切れかけているのではないだろうか。そんなことを思わせる体たらくなのだ。


 ホンダのf1挑戦は今回が四回目。一、二回目はワールド・チャンピオンに。しかし、三回目は一度も勝利がないまま撤退。4回目は今年で3年目だが結果が出ない。不甲斐なさを世界に披瀝し続けている。素人の私には感覚的なことしか言えないし見当違いも多いかも知れない。こんなこと書いている間もf1現場や桜の若い技術者は渾身の挑戦を続けていることだろう。実際、YouTubeの「ホンダのF1最速への挑戦」(参照:関連情報)を見ればそのことが分かる。答えが出てこないのが不思議なくらいだ。

IMG_6399.jpg しかし、私が問題だと感じるのはホンダ責任者のコメントだ。2年間同じことを聞いてきた。3年目も同じことを言い始めている。要するに満足な結果が出てないにも拘らずその場その場を言いつくろう風である。責任者の言葉として全く無責任と言わざるを得ない。無責任でなければ無能につきる。本当にところてんのような言い訳を3年も繰り返している。期待を裏切り続ける中で毎回説明を求められる方も大変だろうが、ファンに対しても、自社の開発者に対しても、もっと真摯に意味のある説明をして欲しいものだ。

 このホンダの惨状にさすがの日本のファンも我慢の限界に達しているようだ。ネット上の苦情を少し紹介しよう。

「ホンダの不甲斐なさに腹が立つ」
「こんな流れじゃ情けな過ぎて技術大国日本の国民として恥ずかしい」
「ホンダさんもう辞めてくれ!ドライバーが可哀想で見てられん」
「今のホンダは世界中に恥をさらしているだけ」
「2年耐えてきたアロンソにこの仕打ちは本当に見てられない。世界最高レベルのドライバーだぞ。日本の恥を晒す以上の仕打ちだ」
「アロンソを開放してやれ!!」
「アロンソの無駄遣い。日本人として申し訳なくなる」
「HONDAよ、過去の栄光にこれ以上泥を塗るな!」
「パワーもない上に信頼性もないなんて、あまりにひどい。今までなにやってたの?というレベル」
「今のホンダに技術者はいるのか???」
「ホンダエンジンのこんな姿は見たくない・・・・・」
等々...

これがネット上で語られているホンダの現状なのだ。
どうしたホンダF1。
奮起を期待したい。



▪️頑張れホンダ!(ホンダF1の苦悩は日本の技術力衰退の表徴か?)

 ところで、このホンダのf1問題はひょっとして日本の技術力の衰退問題に相通じるのではないだろうか。今、一昔前では信じられないような日本を代表する企業に技術問題が顕在化している。思いつくままにリストアップするだけでも以下のような事例が浮かび上がる。ホンダのf1問題もその一環であるような気がする。

東芝  :PC事業、原子力事業、内部統制
重工3社:造船事業や海外橋梁工事における工事トラブル
三菱重工:大型客船のトラブルによる遅納損害、国産航空機MRJの納入遅れ
シャープ:液晶事業
三菱自工:燃費偽証
ホンダ :F1エンジン開発(すでに3年目)

 一件一件を細かく技術的にコメントなどできないが、時間軸に沿って積み上げていくと、大手企業の技術力に問題が生じ始めていることが予感されるのである。日本の産業が国際競争力を持ち、「技術力」を評価されている最大の要因は、企業が独自で研究開発を進めていることにあり、市場のニーズ をくみ取った技術開発を進めてきたことにある。その代表的な企業に問題が出始めていることが最大の問題である。技術立国日本の技術という屋台骨が腐り始めているのではないだろうか。

 製造工場の海外移転に伴い「製造現場力の弱体化」が言われて久しい。団塊世代の一斉退職を前に2000年問題も懸念された。昨今、中国・インドのIT技術者のレベルは質・量で日本をしのぐと言われ始めている。ITは製品システム化のコア部分である。製造技術もシステムも空洞化による競争力の低下が懸念される。

 一方でこれらの問題は一つ先で競争力を確保するためのリスクフルなチャレンジであるのかもしれない。例えば、自動車は3万部品で成立するが、MRJが挑戦する国産ジェットは100万部品とされる。しかも主要部品の6割はアメリカなどの海外製品で占められると言う。従来の部品メーカーを脱して全体設計を行い設計製造全体をコントロールする航空機製造メーカーへの脱皮の苦悩かもしれない。また、そうであって欲しい。いわんやホンダにおいてもである。


 天然資源を持たない日本にとって、「科学技術立国」は国是といってよいだろう。「科学技術立国」を画餅にしないために、企業独自の技術開発を生かしながら、国策として官民一致団結して基本戦略の再構築と実効的な長期具体施策に力を注いでほしい。くだらぬ揚げ足取り合いワイドショー的マスコミ一体型政治とSMSなどを通じた実に汚い愚かな論説の拡散に明け暮れている時ではないように思うのだが。(閑話)




■関連情報
 ▼本田F1への取り組み(公式サイト)
  ▼本田F1の歴史(レースは走る実験室)
  ▼レースに挑む理由(進化のために戦い続ける)
  ▼The Honda Rab explain(最先端F1技術解説)
  ▼Power units explain(技術力を推進力に変える)
 ▼F1最速への挑戦(YouTube)
  ▼第1回:F1最速への挑戦
  ▼第3回:ホンダは復活できるのか
 ▼HONDA(The Power of Dream) (公式サイト)
 ▼Formula 1(Rules & Regulations) (公式サイト)
 ▼2017年もホンダF1エンジンは失敗作。なぜ繰り返すのか? (車知楽)
 ▼忙中閑話(My Blog)
  ▼さらば、ホンダF1 (2009/5/9)
  ▼どうした、ホンダF1 (2017/3/11)



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2017年04月23日

春眠暁を覚えず(春暁)

早上好。
今朝はなんとも爽やかなことか。
昨日の雨があがりこれまさに春。
遅めの起床の言い訳に孟浩然の
春暁を重ねてうそぶくも又よし。
凡人春暁をしてぐうたらを嘯く。
  

春晓(孟浩然) 
 
春 眠 不 觉 晓,
处 处 闻 啼 鸟。
夜 来 风 雨 声,
花 落 知 多 少。



華三川_春暁_1.jpg
  
  
「もう朝か。春の夜はぐっすり眠れる。
 目がさめると朝日はもう登っていて
 窓外では小鳥たちの鳴き声が聞える。
 そう言えば夕べの雨音は激しかった。
 花は一体どれほど散ったことだろう。」
    
意味はこんな感じか?よく知られる処。
春の朝寝坊の心地よさを読んだ閑適詩。
   
前半は一見のんびり春を楽しんでいる
詩だが、後半の「風雨」は逆境の例え
で、作者の人生を集約させていると考
えられる。孟浩然は「私の人生は今ま
で雨風続きで暗かった」と告白し失望
悲しみの象徴「花落つる」で詩を括る。
今でも大学不合格に「桜散る」が残る。
  
即ち、この詩は表向きは春のまったり
とした時間を詠んだ閑適詩だが、裏は
自らの不運な境涯を詠んだ嘆きの詩だ。
      
その意で訳せば、
      
「私は役人になれず、のんびり朝寝坊
 をして過ごしている。何もすること
 がない。思い出してみると、私の人
 生はずっと暗い一方で、たくさんの
 夢が散らされてしまった。」となる。
    
日本で定着している「春眠暁を覚えず」
などと格好よく言っている様ではない。
孟浩然は何度も科挙試験を繰り返した
が結局、合格できなかったと言われる。
同じく科挙に合格しないながらも一時
宮廷に滑り込んだ李白などに比べて世
渡り人付き合いが苦手であったらしい。
   
昔、藤圭子が歌ったヒット演歌に「夢
は夜ひらく」があったが、まさに「私
の人生暗かった」に通じる詩だそうな。
…(駄話・閑話・駄話)
    
  
PS.[漢詩を読むA(宇野直人・江原正士著)平凡社]を参照。
  
  
  
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2017年04月11日

年度別新入社員タイプ一覧

 ご存知のように公益財団法人 日本生産性本部は毎年の新入社員の特徴とタイプを発表をしています。今年の新入社員には「キャラクター捕獲ゲーム型」というタイプが冠されました。

バブル崩壊.jpg ここで、少し暇というか好きというかネットから歴代(昭和48年(1973年)〜平成29年(2017年))の新入社員タイプを集めてみました。昭和48年にスタートして実に44年が経過しています。昭和48年は高度経済成期から安定成長期に移行し始めた頃であり、その後のオイルショック、日米貿易摩擦、円高不況、バブル景気、日米構造協議などを経て、失われた10年・20年、平成不況(バブル崩壊)、アジア通貨危機、、、最近ではリーマンショックなどと日本経済の苦難が続いています。

 しかし、どんなタイプ名を冠されようが歴代の新入社員は中堅となりリーダーとなってこの国を支え牽引してきたんですよね。優秀で勤勉な日本人に敬意を捧げたいものです。


▪️高度経済成長から安定成長期へ(1971年〜1991年)


▼昭和48年度( 1973年)【パンダ型】
 おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変。

▼ 昭和49年度(1974年)【ムーミン型】
 人畜無害でおとなしいが、大人か子供か得体が知れない。

▼ 昭和50年度( 1975年)【カモメのジョナサン型】
 群から外れやすく、上空からしらけた眼で見ている。一方でめざとい。

▼ 昭和51年度(1976年【たいやきクン型】
 頭から尾まで過保護のあんこがギッシリ。

▼ 昭和52年度( 1977年)【人工芝型】
 見た目はきれいで根が生えず、夜のネオンでよみがえる。


戦後の高度成長を支えた諸先輩方からすると、新入社員は従順だけど頼りないと感じていたことがうかがえるのではないでしょうか。ちなみに、1973年に20歳で入社した新入社員は現在64歳で定年退職を迎える年代です。その彼らが入社した当時、上から「何を考えているか分からない」「近ごろの若者はしらけている」と思われていたとは意外ですね。


▼ 昭和53年度(1978年) 【カラオケ型】
 伴奏ばかりで他と音程合わず。不景気な歌に素直。

▼ 昭和54年度(1979年) 【お子様ランチ型】
 何でも揃って綺麗だが、幼さ抜けず歯ごたえなし。

▼ 昭和55年度(1980年) 【コインロッカー型】
 小じんまりと画一的で、外見も反応もすべて同じ。

▼ 昭和56年度(1981年) 【漢方薬型】
 煎じ方悪ければ、効き目なく副作用生じる。

▼ 昭和57年度(1982年) 【瞬間湯沸かし器型】
 新式と旧式の二種類存在し、反応・熱意が正反対。

▼ 昭和58年度(1983年) 【麻雀牌型】
 大きさと形同じで並べやすいが、中身はわからず。

▼ 昭和59年度(1984年) 【コピー食品型】
 外見のみ本物風で手間いらずだが、歯ごたえなく栄養も心配。


日本中がポジティブな雰囲気に包まれていたバブル真っ盛り80年代後半はどうだったのでしょう。


▼ 昭和60年度(1985年) 【使い捨てカイロ型】
 もまないと熱くならず、扱い方もむずかしい。

▼ 昭和61年度(1986年) 【日替わり定食型】
 期待したわりには変わり映えせず、同じ材料の繰り返し。

▼ 昭和62年度(1987年) 【テレフォンカード型】
 一定方向に入れないと作動しないし、仕事が終わるとうるさい。

▼ 昭和63年度(1988年)【養殖ハマチ型】
 過保護で栄養分高いが、魚らしくピチピチしてない。


元号が平成に変わりました。


▼ 平成元年度(1989年)【液晶テレビ型】
 反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大。

▼平成2年度(1990年)【タイヤチェーン型】
 装着大変だが、装着の具合次第で安全・駆動力OK。

▼ 平成3年度(1991年)【お仕立て券付ワイシャツ型】
 価格高く仕立てに時間かかり、生地によっては困難。


当時の就職状況は、完全なる売り手市場。企業側が学生を獲得するために、説明会に来てくれた学生にお車代を弾むのは当たり前で、中には内定を決めた学生にポルシェを貸し出したり、入社式をハワイで行うような会社までありました。新入社員は入社してやったという気分になりがちな風潮が漂っていたのでしょう。入社後に改良する、しっかりと装着する、会社の社風に合うよう仕立てる、といったニュアンスの命名が続いていたのです。


▪️冷戦後・バブル経済崩壊後の変革期(失われた10年、20年、30年)


▼平成4年度(1992年)【バーコード型】
 読み取り機(上司)次第で、迅速・正確・詳細な処理可能。

▼平成5年度(1993年)【もつ鍋型】
 一見得体知れずで厄介だが、煮ても焼いても食えそう。

▼平成6年度(1994年)【浄水器型】
 取り付け不十分だと臭くてまずいが、うまくいけば必需品。

▼平成7年度(1995年)【四コママンガ型】
 理解に時間がかからず傑作もある一方で市場にあふれているので安く調達できる。

▼平成8年度(1996年)【床暖房型】
 断熱材(評価)いれないと熱(やる気)が床下(社外)に逃げる。

▼平成9年度(1997年)【ボディシャンプー型】
 泡立ち(適応性)よく、香り(個性)楽しめるが、肌(会社体質)に会わないこともある。石鹸(従来社員)以外に肌を慣らすことも必要。

▼平成10年度(1998年) 【再生紙型】
 無理な漂白(社風押し付け)はダイオキシン出るが、脱墨技術(育成法)の向上次第で新タイプの紙(新入社員)として大いに市場価値あり。

▼平成11年度(1999年) 【形態安定シャツ型】
 防縮性、耐摩耗性の生地(新人)多く、ソフト仕上げで、丸洗い(厳しい研修・指導)OK。但し型崩れ防止アイロン(注意・指示)必要。

▼平成12年度(2000年) 【栄養補給食品型】
 ビタミンやミネラル(語学力やパソコン活用能力)を豊富に含み、企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期間)内に効果(ヤル気)薄れることあり。

▼平成13年度(2001年) 【キシリトールガム型】
 種類は豊富、価格も手ごろ。清潔イメージで虫歯(不祥事)予防に効果ありそうで、味は大差ない。

▼平成14年度(2002年) 【ボディピロー型(抱きまくら)】
 クッション性あり、等身大に近いので気分はいいが、上司・先輩が気ままに扱いすぎると、床に落ちたり(早期退職)、変形しやすいので、素材(新人の質)によっては、いろいろなメンテナンスが必要となる。

▼平成15年度(2003年) 【カメラ付き携帯型】
 その場で瞬時に情報を取り込み発信するセンスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験や知識がなかなか蓄積されない。また、中高年者にとって使いこなしきれない側面もある。

▼平成16年度(2004年) 【ネットオークション型】
 ネット上で取引が始まり、良いものには人気が殺到しさっさと売れる一方で、PR不足による売れ残りも多数。一方で、ブランド名やアピールに釣られて高値で落札したものの、入手後にアテが外れることもある。

▼平成17年度(2005年) 【発光ダイオード型】
 電流を通す(=ちゃんと指導する)と、きれいに光る(=いい仕事をする)が、決して熱くはならない(=冷めている)。

▼平成18年度(2006年) 【ブログ型】
 表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時にインターネット上の日記を通じ大胆に自己主張する。繊細な感受性と ブログ的なネットワーク力に優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向もある。

▼平成19年度(2007年)【デイトレーダー型】
 景気の回復で久々の大量採用だったが、氷河期前とは異なり、細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想される。ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要。

▼平成20年度(2008年) 【カーリング型】
 売り手市場入社組だけに会社への帰属意識は低めで、磨きすぎると目標地点を越えてしまったり、はみだしてしまったりということもあるだろう。自分の将来は自分の努力で切り開いていくという、本人の意志(石)が大事になろう。

▼平成21年度(2009年)【エコバッグ型】
 環境問題(エコ)に関心が強く、節約志向(エコ)で無駄を嫌う傾向があり、折り目正しい。小さくたためて便利だが、使うときには大きく広げる(育成する)必要がある。酷使すると長持ちしない(早期離職)が、意外に耐久性に優れた面もあり、活用次第で有用となるだろう。

▼平成22年度(2010年)【ETC型】
 性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」が開かないので、スピードの出し過ぎにご用心。IT活用には長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配。理解していけば、スマートさなど良い点も段々見えてくるだろう。“ゆとり”ある心を持って、上手に接したいもの。

▼平成23年度(2011年)【はやぶさ型】
 最初は音信不通になったり、制御不能になったりでハラハラさせられるが、長い目で見れば期待した成果をあげることができるだろう。あきらめずに根気よくシグナルを送り続けることが肝心だ。

▼ 平成24年度(2012年)【奇跡の一本松型】
 東日本大震災にも耐えて生き残った「奇跡の一本松」が、復興に向けて多くの人に勇気を与えてくれたように、前例のない厳しい就職戦線を潜って残った頑張りを称えるもの。これからの人生においても想定外の事態に直面することもあろうが、その困難を乗り超えていくことが期待される。

▼平成25年度( 2013年)【ロボット掃除機型】
 段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもある。能力を発揮させるには環境整備(職場のフォローや丁寧な育成)が必要。

▼平成26年度( 2014年)【自動ブレーキ型】
 知識豊富で敏感で、何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要。

▼ 平成27年度(2015年)【消せるボールペン型】
 見かけからは分からない、書き直しができる機能(変化に対応できる柔軟性)を持っているため活用しなければもったいない。ただ不用意に熱を入れる(熱血指導する)と、色(個性)が消えてしまったり、使い勝手の良さから酷使しすぎると、インクが切れてしまう(離職してしまう)ことも。

▼平成28年度( 2016年)【ドローン型】
 めまぐるしい変化にあおられながら、目的地(希望の会社)に着地できた人が多かったこと、夜間飛行は禁止(=ワークライフバランス厳守)など操縦者(上司)のルール厳守が求められることなどが、命名理由として挙げられました。

▼平成29年度( 2017年)【キャラクター捕獲ゲーム型】
 売り手市場にある今、就職先(キャラクター)が多いことからも内定獲得(捕獲)は難しくないが、その中にあるレアキャラ(優良企業)を探すためには熾烈な情報戦(SNS活用など)を勝ち抜かなければならないと、スマートフォン主流の時代を上手く表現しています。熱しやすくさめやすいため早期離職の懸念もあり、モチベーション維持のためにはやりがいの発見や目標設定が必要だそう。




■関連情報
 ▼公益財団法人 日本生産性本部
 ▼『入社年度別新入社員タイプ一覧』
 ▼毎年話題の「今年の新入社員」歴代のタイプまとめ(PARAFT)



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