2017年02月23日

真壁のひなまつりと珈琲

風の強さが出際を鈍らすが
春一番が吹き荒れた日、噂
に聞いていた「ひな飾りの
真壁
」を訪ねてみた。
  
  
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そんな真壁で出会った二軒
の喫茶店の閑話を一つ。。
  
  
 
   
橋本珈琲
  
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創業江戸時代の風情を残し国の有形文化財に登録された橋本旅館母屋に内設された「橋本珈琲」は2013年にグッドデザイン賞を受賞している。珈琲大好きの若女将が本業と併せて切り盛りしている。
  
  
IMG_4580.JPG実は迂闊にもと言うか、私はこの喫茶室を利用してないのだ。素泊まり早朝出発の際に朝の珈琲をオーダー可能かと尋ねたことから珈琲談義が弾んだ。時間をかけて丁寧に入れて頂いた一杯を手にして立ち話を30分余り。珈琲にかける熱い想いを聞かせていただいた。朝食を出せずに申し訳ないと言いながら、焼きたてのワッフルを出際にサービスいただく。どこまでも心温かい若女将さん。
  
  
  
  
喫茶蔵前
  
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若女将の推奨に従い、五所駒瀧神社に続き清酒”花の井”蔵元の展示雛を見学し終えて醸造所を出ると、道を隔てた向かいに古い民家を改造した「喫茶蔵前」があった。
  
  
IMG_5127.JPG少し休憩しようと入ってみると、カッコいい若いバリスタオーナーと地元の方と思しき方が談笑していたので、先に奥のお雛様を見てから珈琲をオーダー。レトロな雰囲気のお店は超オープンで珈琲を入れていくプロセスがよく見える。バリスタ修行に始まりお店で使っている豆の特性紹介まで、珈琲にかける若者の夢は聞いていて楽しかった。早く定常営業できる場を構えられることを祈る。
  
  
  
気の利いた喫茶店との思わぬ出会いは旅を更に味わい深くする。真壁という初めての地で雛と珈琲が紡ぐ人との出会いはある種一期一会のようでもあり心温まる一時であった。(閑話)
  
  
  
  
  
■関連情報
 ▼八七咲き街 真壁物語 橋本珈琲(真壁、八七咲き社中)
 ▼橋本珈琲(D&DEPARTMENT)
 ▼文化財喫茶・橋本珈琲(ゆたり)
 ▼陸の孤島の おひな様/時の狭間にて(4travel.jp)
 ▼真壁のひなまつり(観光いばらき)
  
  
  
  
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posted by 不惑永遠 at 21:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行・紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月11日

トランプ・ワールドの混迷

 「」という字はかわいそうな字である。横領・横流し・横恋慕。。好ましからざる言葉に縁がある。辞書からリストアップすると、こんな感じで枚挙に遑がない。「おう」と読んでも「よこ」と読んでも、あるいは「横」が先頭に来ようが末尾に来ようが、好ましからざる意味合いの言葉が並ぶ。
  
  
IMG_4409.jpg横逸(おういつ)・横禍(おうか)・横潰(おうかい)・横議(おうぎ)・横逆(おうぎゃく)・横言(おうげん)・横行(おうこう)・横災(おうさい)・横恣(おうし)・横死(おうし)・横政(おうせい)・横説(おうせつ)・横奪(おうだつ)・横着(おうちゃく)・横転(おうてん)・横難(おうなん)・横被(おうひ)・横風(おうふう)・横柄(おうへい)・横放(おうほう)・横暴(おうぼう)・横道(よこみち)・横民(おうみん)・横夭(おうよう)・横領(おうりょう)・横意地(よこいじ)・横車(よこぐるま)・横言(よこごと)・横しま(よこしま)・横流(よこながし)・専横(せんおう)、、、
  
もちろん、普通の言葉もあるが、大部分は「横」が持つ「枠をはみ出る・道理に従わず・勝手である・異常なさま・むちゃなさま」の意味が悪さをしているように思う。
  
  
IMG_4405.jpg そういえば、大統領選から続くトランプ大統領とメディアの確執も「」の押し付け合いと言えなくもない。トランプ勝利を読み誤ったのみならず、ネガティブキャンペーンによる落選誘導を図ったメディアはトランプにしてみれば「横暴・横議」以外のなにものでもない。一方、メディアを敵視し大統領権限を矢継ぎ早に行使するトランプ大統領をメディアは「専横・横政」と見る。双方のすれちがいにトランプ反対陣営も加わり米国政情は大昏迷模様。トランプ政権の命運は両者の「横暴や専横」ではなく、トランプに票を投じた人々が「横民」か否かに依存するのではないだろうか。「横政之所出、横民之所止、不忍見也。」にならないことを祈る。
  
  
 悪いこと尽くめの「横」になったが、先般、久しぶりに誕生した日本人「横綱」稀勢の里のニュースは喜ばしい。二度、三度、届きそうで届かなかった綱取りを実現した男の頬に流れた一筋の涙はじつに爽やかだった。...(閑話)
  
  
  
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posted by 不惑永遠 at 13:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月02日

声なき蝉・空也十番勝負 読後感

 久しぶりに佐伯時代小説を読んだ。忘れかけていた通勤読書の味を少し思い出した。佐伯時代小説はサラリーマン時代の通勤読書の友だった。私は密命シリーズ全26巻と交代寄合伊那衆異聞シリーズ全23巻を周囲を忘れて読み耽ったものだった。
 
 当時、「月刊佐伯泰英」の異名をとった佐伯氏は、書き下ろしスタイルを文庫本の世界に持ち込み、上梓数も発行数も圧倒的な金字塔を打ち立てた時代小説のレジェンドだ。そして、売り上げ漸減に苦しむ業界に時代小説ブームをもたらしたのも氏だ。そんな佐伯氏も現在70代半ばにさしかかっている。幾つものシリーズを並行的に書き下ろしていた十数年前のような体力はなくなってきたのかもしれない。同時に佐伯時代小説が夢と温もりで包もうとした読者としての企業戦士の多くは既に退職している。本懐を遂げた佐伯氏が引退するとしても不思議ではない。最近は完結したシリーズを見直した完本が販売されている。その兆しと見えなくもないのだが。
 
 
IMG_3850.jpg  そんな中で生まれた空也十番勝負 青春篇は代表作「居眠り磐音」の主人公坂崎磐音の嫡子空也を主人公とする氏にとって14番目のシリーズである。氏は「居眠り磐音」の後編と受け取るか、新作と受け取るかは読者の自由だと言っているが、これは明らかに新作だと思う。読者の期待に応えたい作家本能と活字離れや出版不況にあえぐ業界への今一度の恩返しの気持ちがなせる技ではないだろうか。氏をここまで育ててくれた読者と業界への恩返し、それがこの空也十番勝負にちがいない。
 
 
IMG_3856.JPG さて、その新作「声なき蝉」であるが、上巻を読み始めて気付いたことがある。「佐伯節変調なり」である。次頁をめくるのがまどろこしく感じるほどに先の展開を追った佐伯時代小説のテーストが感じられないのである。だらだらと盛り上がりのない展開が最後まで続く。どうした佐伯?上巻は1章で済むのではないか?佐伯時代小説や何処に?功名なって老たりか(失礼!)?しかし、そんな危惧は下巻に入ると徐々に取れてきた。今に思えば上巻のだら長さは「蝉の土中は長い」を、そして無言の行(示現流奥義習得)を成就し薩摩出国の際に叫んだ「蝉は鳴き申すぞ、眉姫様!」は主人公空也(=蝉)の羽化を暗示しているのであろう。異国の血が流れる眉姫と空也の淡くせつない恋も佐伯流だ。ただ気がかりは羽化後の蝉は短命なことだが、時代小説の神様は凡人の想像をはるかに超えて物語を紡いでいくのだろう。
  
  
IMG_3842.JPG 氏は”声なき蝉”下巻のあとがきにこんなことを書いている。『どうか本屋を訪ねた折にふらりと本屋の書棚を覗いてください。そして、だれの本でもいい、手にとって紙の本の感触を改めて確かめてください。電子書籍などの出版物が生き残る道は残されているのだろう。だが、その前に書店さんで、「ああ、今の本の傾向はこんなふうか」と自分の目で確かめていただきたい。それが書店さんを元気づけ。小説家を生き残らせる道なのです。そして、「空也十番勝負 青春篇」の物語が一巻また一巻とできる唯一の道なのです。』と。バブルに沈む企業戦士の挫折感を夢と温もりで存分に包んできた氏が、業界の先行きを危惧し再び筆をとることに敬意を表し次巻を心待ちにしよう。(閑話)
  
  
  
■関連情報
 ▼佐伯泰英・密命のMyBlog総集編(MyBlog 2012年10月12日)
 ▼佐伯泰英・空也十番勝負 青春篇(MyBlog 2017年1月14日)
 ▼佐伯泰英・ウェブサイト(公式サイト)
 ▼佐伯泰英・密命(公式サイト)
 ▼佐伯泰英・空也十番勝負(公式サイト)

 
  
  
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posted by 不惑永遠 at 14:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする