2017年05月05日

どうしたホンダF1頑張れホンダ

 3月26日(日曜)オーストラリア・メルボルンのアルバートパークで行われた2017 f1グランプリ開幕戦。贔屓のマクラーレン・ホンダはアロンソがリタイヤ、バンドーンが最下位。シーズンを占う開幕戦は無残な夢潰しの期待はずれ。

F1_1965_Honda.jpg それにしても往年のf1レジェンド・マクラーレン・ホンダの苦悩は深い。栄光再びとホンダがエンジンを提供する形でf1に復帰したのが2015年。しかし以降2年間勝利がない。レースの度に無様な言い訳を重ねて3年目。2017年度は大幅なテクニカル・レギュレーションの変更によって昨年までのメルセデス一強勢力図を書き換え得る余地があった。

 ファンはホンダが投入する新型エンジンに2年間の鬱屈からの脱却を期待した。”技術のホンダ・レースのホンダ”を信じ、”ホンダ・パワー・オブ・ドリームス再び”を夢見たのだ。しかし、強いチームは強く、弱いチームは弱い。フェラーリがメルセデスに肉薄してきた以外に大きな変化がなかった中でマクラーレン・ホンダは逆に最下位に落ち込んだ。少しデータ的に言うなら、直線でのトップとのスピード差は27Km/H。周回で3秒近い遅れ。これがホンダ新エンジンの実力なのだ。
 
IMG_6240.jpg 我慢を重ねる元世界チャンピオンのチームドライバー・アロンソが「チームに足りないのはホンダエンジンのパワーだけだ」と言明するのも無理がない。今やホンダは英国やスペインだけでなく世界でその技術力が疑問視されている。そのことに気づいていないのがホンダ自身かもしれない。一貫性のないf1参戦、現場責任者の空疎な説明、無残な結果に逃げ出すように交代した前ホンダf1総責任者のみっともないブログ記事。昔話を自慢するのもいいが現下の問題認識と責任感が全く感じられない。夜逃げ同然の敗軍の将の行動に大企業ホンダのタガのゆるみが見えるのではないだろうか。出たり入ったり一貫性の無いf1参戦を繰り返している間に常時参戦組(例えばメルセデス・ベンツやフェラーリ等)に遥か後塵を拝しているだけでなく、創業者のDNA(本田宗一郎:レースのホンダ)まで途切れかけているのではないだろうか。そんなことを思わせる体たらくなのだ。


 ホンダのf1挑戦は今回が四回目。一、二回目はワールド・チャンピオンに。しかし、三回目は一度も勝利がないまま撤退。4回目は今年で3年目だが結果が出ない。不甲斐なさを世界に披瀝し続けている。素人の私には感覚的なことしか言えないし見当違いも多いかも知れない。こんなこと書いている間もf1現場や桜の若い技術者は渾身の挑戦を続けていることだろう。実際、YouTubeの「ホンダのF1最速への挑戦」(参照:関連情報)を見ればそのことが分かる。答えが出てこないのが不思議なくらいだ。

IMG_6399.jpg しかし、私が問題だと感じるのはホンダ責任者のコメントだ。2年間同じことを聞いてきた。3年目も同じことを言い始めている。要するに満足な結果が出てないにも拘らずその場その場を言いつくろう風である。責任者の言葉として全く無責任と言わざるを得ない。無責任でなければ無能につきる。本当にところてんのような言い訳を3年も繰り返している。期待を裏切り続ける中で毎回説明を求められる方も大変だろうが、ファンに対しても、自社の開発者に対しても、もっと真摯に意味のある説明をして欲しいものだ。

 このホンダの惨状にさすがの日本のファンも我慢の限界に達しているようだ。ネット上の苦情を少し紹介しよう。

「ホンダの不甲斐なさに腹が立つ」
「こんな流れじゃ情けな過ぎて技術大国日本の国民として恥ずかしい」
「ホンダさんもう辞めてくれ!ドライバーが可哀想で見てられん」
「今のホンダは世界中に恥をさらしているだけ」
「2年耐えてきたアロンソにこの仕打ちは本当に見てられない。世界最高レベルのドライバーだぞ。日本の恥を晒す以上の仕打ちだ」
「アロンソを開放してやれ!!」
「アロンソの無駄遣い。日本人として申し訳なくなる」
「HONDAよ、過去の栄光にこれ以上泥を塗るな!」
「パワーもない上に信頼性もないなんて、あまりにひどい。今までなにやってたの?というレベル」
「今のホンダに技術者はいるのか???」
「ホンダエンジンのこんな姿は見たくない・・・・・」
等々...

これがネット上で語られているホンダの現状なのだ。
どうしたホンダF1。
奮起を期待したい。



▪️頑張れホンダ!(ホンダF1の苦悩は日本の技術力衰退の表徴か?)

 ところで、このホンダのf1問題はひょっとして日本の技術力の衰退問題に相通じるのではないだろうか。今、一昔前では信じられないような日本を代表する企業に技術問題が顕在化している。思いつくままにリストアップするだけでも以下のような事例が浮かび上がる。ホンダのf1問題もその一環であるような気がする。

東芝  :PC事業、原子力事業、内部統制
重工3社:造船事業や海外橋梁工事における工事トラブル
三菱重工:大型客船のトラブルによる遅納損害、国産航空機MRJの納入遅れ
シャープ:液晶事業
三菱自工:燃費偽証
ホンダ :F1エンジン開発(すでに3年目)

 一件一件を細かく技術的にコメントなどできないが、時間軸に沿って積み上げていくと、大手企業の技術力に問題が生じ始めていることが予感されるのである。日本の産業が国際競争力を持ち、「技術力」を評価されている最大の要因は、企業が独自で研究開発を進めていることにあり、市場のニーズ をくみ取った技術開発を進めてきたことにある。その代表的な企業に問題が出始めていることが最大の問題である。技術立国日本の技術という屋台骨が腐り始めているのではないだろうか。

 製造工場の海外移転に伴い「製造現場力の弱体化」が言われて久しい。団塊世代の一斉退職を前に2000年問題も懸念された。昨今、中国・インドのIT技術者のレベルは質・量で日本をしのぐと言われ始めている。ITは製品システム化のコア部分である。製造技術もシステムも空洞化による競争力の低下が懸念される。

 一方でこれらの問題は一つ先で競争力を確保するためのリスクフルなチャレンジであるのかもしれない。例えば、自動車は3万部品で成立するが、MRJが挑戦する国産ジェットは100万部品とされる。しかも主要部品の6割はアメリカなどの海外製品で占められると言う。従来の部品メーカーを脱して全体設計を行い設計製造全体をコントロールする航空機製造メーカーへの脱皮の苦悩かもしれない。また、そうであって欲しい。いわんやホンダにおいてもである。


 天然資源を持たない日本にとって、「科学技術立国」は国是といってよいだろう。「科学技術立国」を画餅にしないために、企業独自の技術開発を生かしながら、国策として官民一致団結して基本戦略の再構築と実効的な長期具体施策に力を注いでほしい。くだらぬ揚げ足取り合いワイドショー的マスコミ一体型政治とSMSなどを通じた実に汚い愚かな論説の拡散に明け暮れている時ではないように思うのだが。(閑話)




■関連情報
 ▼本田F1への取り組み(公式サイト)
  ▼本田F1の歴史(レースは走る実験室)
  ▼レースに挑む理由(進化のために戦い続ける)
  ▼The Honda Rab explain(最先端F1技術解説)
  ▼Power units explain(技術力を推進力に変える)
 ▼F1最速への挑戦(YouTube)
  ▼第1回:F1最速への挑戦
  ▼第3回:ホンダは復活できるのか
 ▼HONDA(The Power of Dream) (公式サイト)
 ▼Formula 1(Rules & Regulations) (公式サイト)
 ▼2017年もホンダF1エンジンは失敗作。なぜ繰り返すのか? (車知楽)
 ▼忙中閑話(My Blog)
  ▼さらば、ホンダF1 (2009/5/9)
  ▼どうした、ホンダF1 (2017/3/11)



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posted by 不惑永遠 at 00:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自動車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする