2017年01月14日

佐伯泰英・空也十番勝負 青春篇

 今日、本屋の売れ筋ランキングを見ていると、1位2位と7位に佐伯泰英の時代小説がランクインしていた。年末にランクインがなかったのが不思議だったが、年が明ければしっかりリカバリー。ベストセラー作家の面目躍如。これが常態なのだ。
    
  
 さて、佐伯泰英氏だが、言わずと知れた時代小説の大家にしてベストセラー作家。99年に時代小説に転じて以降、作品は既に10数シリーズに及び、多くの人気シリーズを要している。NHKの木曜時代劇『陽炎の辻』をはじめとしてTVドラマ化も多い。作品は文庫版の書き下ろしを最大の特徴とする。文庫に書き下ろしを導入した立役者である。巷では、藤沢周平に並ぶ時代小説の大家と称える評価もあれば、一方には粗製濫造の大家との辛辣な批判もある。当のご本人は世間の風は風として自らを職人作家と称して慎ましい。
  
   
密命_晩節.jpg 私はサラリーマン時代の通勤読書で氏の処女作”密命”シリーズ全26巻を読んだ。いくつかの人気シリーズが同時並行的に刊行されているのだが、私は密命一筋。浮気をしないことにしていた。しかし半年1冊の発刊ペースが遅くて待ちきれずついに浮気。合間で”交代寄合伊那衆異聞”全23巻を読んだ。そしてサラリーマン生活を終えるのと前後して”密命シリーズ”も完結した。サラリーマンの時代小説の神様・佐伯泰英氏はどこまでも働き疲れた企業戦士に優しかったようだ。    

  
  
 そんなことで、”密命”、”交代寄合伊那衆異聞”両シリーズが完結してから(=リタイヤーしてから)というもの、文庫売れ筋ランキングでの活躍に誘惑されながらも佐伯作品は読んでいなかったのだが、今日、手にした新シリーズ”空也十番勝負”に誘われて新境地なった佐伯ワールドに再び引き込まれそうだ。   

  
  
IMG_3856.JPG 空也とは氏の代表作”居眠り磐音江戸双紙”の主人公”岩崎磐音”の嫡子に当たる。”密命”ファンの私としては”密命”の主人公”金杉惣三郎”の嫡子”清之助”の物語の方が興味深いのだが、”密命”の終盤は息子”清之助”の物語になったきらいがあり、初期”密命”の味が曖昧になったと言えなくもない。佐伯氏としては、ここの問題をシリーズを分けることで対処したのではないだろうか。いずれにしても、佐伯氏の新境地やいかに。このうえなく今後が楽しみだ。またしばらくおつきあいさせていただくことにしよう。期待。...(閑話)
  
  
  
■関連情報
 ▼佐伯泰英・密命のMyBlog総集編(MyBlog 2012年10月12日)
 ▼佐伯泰英・密命(公式サイト)
 ▼佐伯泰英・空也十番勝負(公式サイト)
  
  
  
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達磨50% 忙中閑話。。 閑話。。。
posted by 不惑永遠 at 01:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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