2008年03月11日

国の品格が問われる北京五輪

五輪ホスト国、中国への評価は『メダル獲得数よりも責任ある大国としての品格を示せるか否か』で定まるといわれる。北京五輪のテーマは、『緑の五輪』 『人文五輪』 『科学技術五輪』 の三つ。中国での五輪開催はWTOに加盟した2001年に決定した。その後、年率10%を越える勢いで中国経済は成長してきた。この成果を世界に誇示し文字通り大国に仲間入りしたことを示す格好の場となる。このため中国政府は威信をかけて北京五輪成功に取り組んでいる。しかし、五輪が迫るにつれて開催成功を脅かす様々な問題がクローズアップしている。特に『人文五輪』となると課題が多い。国際社会が北京五輪を支持したのは『五輪が中国の人権改善の契機となる』との期待があってのことだった。

先般、スピルバーグ監督がダルフール問題で北京五輪の芸術顧問を辞退し、ボイコットの動きが広がるのを警戒した中国は積極的な外交攻勢をしかけ、対中強硬派とみられていた英国やドイツなど欧州主要国が態度を軟化させているという。英国のオリンピック委員会が北京五輪の代表選手に「人権問題などの政治的な発言は慎む」という条項を含む契約書に署名を求める方針を発表(直後に撤回)するなど、よほど中国の外交攻勢はしたたかなのだろう。当初の北京五輪支持の本旨を忘れたかの欧州主要国のブレに対して、早々とチベット問題を理由に五輪開幕式不参加を表明した英国チャールズ皇太子の姿勢は見事だ。
その支持を得たダマイ・ラマが「北京五輪支持を表明」とニュースが流れたのには驚いたが、翌日には中国のチベット弾圧を非難する声明を出しスタンスに変化のないことを示した。

政治は生ものゆえに時として取引であり、しかるに政治であっても、『国の品格に時としての品格はない』ことをチャールズ皇太子は世界に示したとも言える。


■関連情報
 ▼選手への「言論統制」せず 英五輪委、批判で方針撤回(産経ニュース)
 ▼ダルフールと五輪問題 中国の外交攻勢で欧州主要国が軟化(産経ニュース)
 ▼チベット問題の歴史源泉(オカメインコの森)
 ▼チベット問題の整理(ダマイ・ラマ研究)
 ▼チベット問題リンク(ダマイ・ラマ法王日本代表部事務所)



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達磨50% 忙中閑話。。 閑話。。。
posted by あすなろ at 10:33| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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